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たこ焼きやお好み焼きなど、食いだおれの街・大阪が誇る名物としておなじみの「コナモン(粉もん)」。その歴史を紐解くと、なんとあの「遣唐使」によって中国から日本にもたらされたのを、ご存知だろうか。

遣唐使は6世紀から8世紀にかけ、住吉津(現在の大阪市住之江区粉浜)から出航したとされる(続日本紀より)。その遣唐使が唐(現在の中国)持ち帰ったものの中に、唐菓子(粉もん)があり、その1つの「プト」は現在も、海の守護神で知られる住吉神をたたえる神事のたびに調製されて備えられている。

その住吉津があった地元の大阪市立粉浜小学校を舞台に、2014年12月、日本コナモン協会が主催したワークショップ「だしツッコミ!会議 in 粉浜小学校」が開催された。

だしは、江戸時代に和食の原点として大阪から全国に普及していった。日本コナモン協会の熊谷真菜会長らが、そのだしと、大阪の粉もんの歴史などを紹介した。

そして、水の硬度の違いによる昆布だしの味くらべを小学生が体験。「これはうまい!」「ほっとする」など、だしの味はとても好評で、「大阪が天下の台所であることは知っていたけど、大阪からだしが日本中に広がっていったとは知らなかった」「大阪の水が昆布にあっていたから、おいしいだしができたのがわかりました」との声も聞かれた。参加した小学生全員に、日本コナモン協会オリジナル「コナモン双六」もプレゼントされた。

いまや日本全国、年中のさまざまな料理に欠かせない「だし」。日本コナモン協会ではその歴史の奥深さ、味わい深さを、今後も大阪から全国、そして世界に発信していきたいと、さまざまな活動を行っていく。

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日本コナモン協会