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よくアニメやドラマで中国人が出てくると必ず文末に「〜アル」っていうのを聞くと思う。しかし、実際に「〜アル」なんて話している中国人はいないだろう・・・。

では、なぜ日本で、中国人は「〜アル」というのだろうか。実はこれには、いくつか有力な説があるのだそう。


1.昔、日本が満州で清の人のために作った協和語が起源とする説
2.芸人のゼンジー北京さんが、中国人のしゃべり方の真似をしたという説


日本が戦前満州に進出した時に現地の清の人に日本語を教えるため、清の人にも分かりやすい日本語というのを考えだした。それが『協和語』と呼ばれる日本語である。これは当時の時代背景が色濃く反映されているし、日本人がいかに努力したか、あるいは無知であったのかを今に残す記録になっている。

中国語を勉強していればわかるように「在」「有」というのが多いので、これを日本語にそのまま訳した時に「〜アルよ」となったのだろう。

もうひとつ、ゼンジー北京という芸人が広めたという話もある。ただ、飽くまでも「広めた」わけで起源ではなさそうだ。彼は中国人の真似をしていたわけでその中国人がなぜ「〜アル」という言葉を使っていたかの説明にならないので、彼が考案したわけではなさそうだ。

ゼンジー北京さんは1940年生まれの方なので、実際に協和語を生で聞いているかは怪しいのだが、中華料理屋の中国人の話し方を真似たようで、その方がもしかしてそういう教育を受けたか、あるいは単に独学でそういう風な話し方をしていたのかはわからない・・・。


う〜ん・・・やっぱりこれについても、発祥は分からないようだ。
物事の発祥を突き止めるのは本当に難しい・・・(涙)

≪参照≫ (日曜に想う)「アルヨ」の来し方と行く末 特別編集委員・山中季広
2013.07.07 朝日新聞
(written by くしBK)