まず驚いたのはその肉の厚みだ。軽く2cmはある。「ハンバーグの厚みは通常のパティの1.5倍以上を目指した」というが、かぶりついてまた驚く。想像をはるかに超えてやわらかい。スチームオーブンでじっくり15分ほど焼き上げる製法は、肉汁をしっかり閉じ込めて確かなジューシーさを奏でている。
食べ続けていると、濃厚なデミグラスソースの影に、クリーミーなチーズの風味を感じた。これが「アリゴ風ソース」か。いわゆるハンバーグディッシュに添えられているマッシュポテトからヒントを得たそうだが、デミグラスソースとこんなに合うとは知らなかった。レタスのシャキシャキ感もいいアクセントになっている。
「カンテサンス」オーナーシェフ岸田周三氏
会場では予約至難の有名フレンチレストラン「カンテサンス」のオーナーシェフ岸田周三氏による実食の様子も動画で流された。シェフも「肉の塊にかぶりついてるという印象」「すごく完成度が高い」と絶賛。
しかしなぜ今、ハンバーガーなのか。広報担当者によれば、ケンタッキーでは昨今フライドフィッシュやエビなどチキン以外の商品開発にも力を入れていて、ハンバーガーについても1年前から開発を続けていたそうだ。
万を持して発売される初のハンバーガーは、ハンバーガーというより“手のひらサイズのハンバーグディッシュ”の印象だ。食べやすいよう用意された専用の袋も高級感を意識しているらしい。
ビストロとはフランス語で“居酒屋”という意味だが、日本では“カジュアルレストラン”という意味合いで使われることが多い。まさにレストランの味を片手に凝縮したような「ビストロ風ハンバーグサンド」。店に登場する2月5日が待ち遠しい。
※「ビストロ風ハンバーグサンド」はスチームオーブンが設置された店舗のみの販売となり、一部店舗では販売されておりません。ご注意ください。
(written by 山口彩)