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日本では「ケンタッキーフライドチキン」で親しまれているが、他各国のほとんどでは「KFC」という名称の世界的ファストフード店。
タイのバンコクにも多数あり、もともと鶏肉を好んで食べる文化なので、タイ人たちにも広く親しまれている。

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商品は日本などとほぼ同じラインナップなのだが、1つだけ他国では見ることができないメニューがある。
チキンにタイ米のご飯が沿えられた一品だ。

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ご飯付きメニューの品揃えは3品。
ペプシコーラが付いて69バーツ(日本円で約200円)という価格が、安いのか高いのか比較しようもないので、判断が難しい。
どれも色合いが似ていることと、入店した「KFC」はタイ語のみの表記だったので、選ぶ基準に迷ったが、もっとも大きく写真が掲載されている最上段のメニューにした。

それがこちらだ。
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メニューと実物が異なって見えるのは飲食店ではありがちだが、実物があまりにもしょぼく、見ているだけで哀しくなってくるのは私だけだろうか。
メニューと明らかな差異があるのは、“鶏肉のサイズ”であることは明白だ。
メニューの鶏肉は見ているものを圧倒するようなボリュームだが、実物はといえば皿の空白箇所が目立つほどしかない。

哀しさを助長しているのが、鶏肉の下に敷かれた人参の千切りであることは間違いないだろう。

 「KFC」へ来てまでこのようなメニューを誰が注文するのか、と思われるだろうが、私が見ただけで3〜4割のタイ人が注文し食べていた。
しかも中高生から大人まで、幅広い年代の方々だ。

タイでは露天などで焼き鳥や鶏の唐揚げを売っている店が多く、鶏食文化が深く根付いていることもあり、「鶏肉と一緒に食べるのはご飯」という概念が“KFC定食”を誕生させたのだろう。

タイ米のご飯とケンタッキーフライドチキンのコンビネーション。
タイへ来たらぜひご賞味あれ。

(Written by 西尾康晴)