それはどこの国も同じようで、アメリカの映画やドラマを見ていると、イエローに黒のチェックが入ったタクシーがどこでも走っている。映画に登場しているせいか、ボディのデザインは日本で走っているものよりもオシャレに見える。(Photo by George Thomas)
そんなアメリカではおなじみのデザインのタクシーを、なんとこの日本で目撃した。
場所は東京東部、お台場とスカイツリーに挟まれたエリアだった。
しかも車内には普通のタクシーにも見られる赤い「空車」のネオンサインが。手をあげたら普通に乗れるっていうこと?
ボディに書かれていた「UNITED CAB」というキーワードでリサーチしてみると、台東区根岸にある会社。
劇用車両のレンタルも事業に含まれており、こちらはタクシーだけでなく海外のスクールバスやパトカーのような車両からロードサインや銃のような小物までが揃っている。
テレビ朝日の人気ドラマ「相棒」や海外ネタの再現ドラマがあるようなバラエティ番組のほかCM、PVで使用されているようだ。
撮影で使用するということなら納得だが、一般客でも利用することはできるのか。
こちらのサービスを運営しているイエローキャブジャパンに問い合わせたところ、普通のタクシーとして通常営業しているのだとか。ちなみに初乗り2キロで730円。
ただ、現在のところは迎車がないようで、見つけ出して手を挙げて乗せてもらうしかないようだ。会社は鶯谷付近にあるからその周辺なら見つけやすいかもしれない。
同社のサービスの中には、もはや海外にも存在しないと思われるイエローキャブ仕様のデザインでありながらオープンカーというハイヤーもある。東京巡行やパーティなどで利用されているようだ。
通話アプリ「LINE」でタクシーが呼べるようになったり、フランスではアプリを使った白タク行為が社会問題になっているなど、徐々にITとの親和性を見せてきたタクシー業界。
デザインだけでなく、例えばフェラーリのタクシーなど、あらゆる車種のタクシーがあったら用はなくても乗ってしまう客が現れるかもしれない。