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これまでは眼科で処方を受け、専門店で購入するのが普通だったコンタクトレンズだが、今では眼科の処方がなくてもインターネットで購入できる。
コンタクトレンズは医薬品ではなく“高度管理医療機器”にあたるため、いわゆる処方箋を取ることに法的義務はないのだ。

使い捨てコンタクトレンズを使用している全国の12歳(中学生以上)〜59歳の男女1000名を対象に行った、「コンタクトレンズユーザーの眼科受診に関する実態調査」(ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー調べ)によると、全体の34.5%がインターネット購入をしているという。また、最も多い38.4%のユーザーが眼科が隣接していない量販店やコンタクトレンズ専門店で購入しているというから、コンタクトレンズ使用者の眼科離れが進んでいるといえるのかもしれない。

しかし、購入前の医師の診断が必須ではないとはいえ、眼科にかからないことへのリスクは潜んでいる。
目に違和感がなくても、コンタクトレンズの装用によって引き起こされる初期段階で自覚症状のない疾患はいくつもある。
 
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たとえば巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)というまぶたの裏にブツブツができる眼病。レンズのケアを怠ったり、つけっぱなしにしていたりすることで発症する。症状として、目のかゆみや目やにの増加などが起こる。
使い捨てレンズでは起こりにくいが、それでも目を清潔にせず定期診断も受けないと高い確率で発症してしまう。(Photo by Lone Primate

インターネットで購入しているユーザーも、価格が安いことを第一の理由にしてインターネット購入を選びながらも、81.1%が「きちんと医師の診断を受けた方がいいとは思う」と回答しており、コンタクトレンズをそのまま使うことに不安を感じている人が多いようだ。


◆インターネットでコンタクトレンズを購入することをどのように考えていますか?
(「コンタクトレンズユーザーの眼科受診に関する実態調査」 インターネット購入者345人へのアンケートより)
 
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コンタクトレンズ学会理事の宇津見義一氏は今回の結果を踏まえて、自覚症状がなくても、定期的に眼科専門医による検査を受ける必要性について以下のようにコメントしている。

コンタクトレンズ装用中に、「目が充血する」「目の痛み」「ゴロゴロする」「目がかすむ」「かゆみがある」「目やにが出る」等の症状を感じたときは、すぐに装用をやめて眼科を受診する必要がある。また自覚症状がなくても、レンズにキズや汚れが生じていたり、レンズの度数やカーブが不適切であったり、角膜や結膜に病気が発生していることがあるとして、早期発見のためにも定期的に検査を受けることが大切だ。

痛い目にあうその前に、自分の目のためにできることは何かを考えよう。
 

「眼科へ行こう!」 ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー