立ち食い蕎麦屋やラーメン屋など、メニューを注文する際に利用する食券。この食券制度は、2002年に閉鎖された阪急百貨店梅田本店の大食堂が、日本で最初に採用した制度なのだが、あることがきっかけでその制度を採用した。
みなさんは、阪急百貨店梅田本店の大食堂が、食券制度を採用したきっかけをご存知だろうか?
2002年8月14日の毎日新聞大阪朝刊によると、地震で食事代金を回収できなかったことがきっかけとのこと。
阪急百貨店梅田本店で1929(昭和4年)年開店以来の伝統を誇る大食堂が8月19日、閉鎖される。 大食堂は、同百貨店が開店した1929年、目玉の集客施設として7、8階に同時オープンした。当時の洋食店は高級イメージが強かったが、阪急グループの創業者、小林一三氏は「大きくて、安くて、おいしい」をコンセプトに掲げた。 東京の喫茶店のコーヒー1杯の平均が15銭だった1936年当時、コーヒー付きライスカレーを20銭という破格の安さで提供し、庶民の人気を集めた。 1936年に面積を当初の約3倍の約3800平方メートルに広げ、「日本最大のマンモス食堂」に。1日に約4万5000人もの客が列をつくり、約1万3000人がカレーを食べたという。 夕食時に発生した1927年の北丹後地震の際、前身の直営食堂で客から食事代金を回収できなかった教訓から、1930年には日本初の食券制度も採用した。 |
参考:2002.08.14「毎日新聞大阪朝刊」
(written by けいぼう)
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