指輪

6月といえばジューンブライド。今年も数多くの結婚式が全国で行われているのではないでしょうか。
ところで、結婚といえば結婚指輪ですが、みなさんは結婚指輪をするようになったのは、いつ頃からかご存知だろうか?

1999年12月11日の読売新聞大阪朝刊によると、日本では江戸時代まで指輪をはめる習慣がなかったようで、文明開化(明治時代)以後、西洋のファッションを取り入れる過程で、指輪は習慣化され、結婚指輪の概念は定着したとのこと。

さらに、ヨーロッパでの結婚指輪の歴史は、紀元前三世紀の古代ローマ時代にまでさかのぼるそうだ。


いまや結婚式での指輪の交換は、ごく自然だが、関西大教授の浜本隆志さんは「指輪の文化史」(白水社)で、奈良時代から江戸時代まで日本に指輪をはめる習慣がなかった、と指摘する。

しかし、明治の文明開化以後、日本人は洋服などとともに、西洋の装身具の文化を受け入れていった。中でも、指輪が早く定着した理由として、「外国女性の白い指にはめられた指輪に〜ヨーロッパ文化との同化を夢見たのかもしれない」と浜本さんは書いている。

ヨーロッパでの婚約、結婚指輪の歴史は、紀元前三世紀の古代ローマ時代にさかのぼる。そして、ドイツに残る迷信として、結婚式で花婿が花嫁の左手薬指に指輪をはめる際、第二関節を一気に越すことができれば、「亭主関白」の家庭に、そうでなければ、「かかあ天下」になるという話も紹介している。



参考:1999.12.11「読売新聞大阪朝刊」