特に珍しいと地元の人ですら最近まで知らなかったスポットが「羅漢穴(らかんあな)」だ。
羅漢穴は、日本百名洞に選ばれ、日本最大級の“バーミキュレーション”を見ることができる。バーミキュレーションは、水位が引いた時に壁一面に現れ、まるで毛細血管のように壁面に浮き出る現象で、鍾乳洞の泥と石灰分からできる生成物をさす。西予市にある羅漢穴、百名洞に選ばれるまで地元でも知られておらず、自由に入ることができるが、照明などはない。
また、“知る人ぞ知る”秘境、日本でも珍しい裏見滝「樽滝」も、西予市にある。樽滝は、落差20mの小さな滝だが、水が落ちる裏側が通行できるようになっていて、別名「裏見の滝」。観光客がほとんど訪れないとか。4億年前の縦じまの地層が広がる「須崎海岸」も奥深いスポットで、火山灰が固まってできた凝灰岩が垂直に立っていて、屋形船によるジオクルーズなどが実施されている。ジオパークの説明が見られるスマートフォン向けのアプリも開発中という。
もし、西予市を訪れるなら、「ジオパノラマ膳」も味わってほしい。天丼が、地層が縦になった須崎海岸をイメージしている。西予市宇和町にある道の駅「どんぶり館」で提供している。
四国西予ジオパーク
いよ観ネット
(Written by Aki Shikama)