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2015年は「戦後70年」。旧日本海軍で最もすぐれた戦闘機で知られる「紫電改」が、国内で唯一現存している場所がある。愛媛県愛南町の「紫電改展示館」だ。

紫電改は、ゼロ戦に代わる新鋭機として、太平洋戦争の終戦間際に開発された。昭和53年(1978)、南宇和郡城辺町久良湾の通称「長崎鼻」沖の約41mの海底に、原型のままで沈んでいるのを潜水中のダイバーが発見。翌年に、34年ぶりに引き上げられ、南レク馬瀬山頂公園に紫電改展示館が建てられた。

引き上げられた機体は、旧海軍343航空隊に所属。終戦間近の昭和20年(1945)7月24日、豊後水道の上空でアメリカ軍と交戦したうちの1機だった。

館内には、紫電改に搭乗していたとされるパイロットの写真、機体とともに引き上げられた品々などが展示されている。特に、紫電改に関する貴重な資料、再現映像などは必見だ。前モデルの「紫電」は現存機がなく、紫電改は3機が米国に輸送され、スミソニアン航空宇宙博物館などに展示されている。日本国内ではこの紫電改展示館のみ。

入場無料、年末年始以外無休。紫電改をイメージしたTシャツ、「紫電改せんべい」などのお土産コーナーもある。


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「えひめ南予博覧会」(仮称)が、愛媛県南部の南予地方で平成28年度(2016年度)に実施される。南予エリアのグルメや文化、歴史などを中心にさまざまなイベントが行われる。

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紫電改展示館/南レク
いよ観ネット

(Written by Aki Shikama)