高校球児0

8月6日から、いよいよ第97回全国高校野球選手権大会が開幕し、高校球児たちの熱戦の幕が上がる。
そんな中、ネット上で1人の高校球児のエピソードが話題になっている。

高校野球1



その高校球児とは、埼玉県立川越総合高等学校の野球部でエースナンバー1を背負う投手・進藤祐樹くんのことである。

進藤くんが小学校6年生の時に両親は離婚した。進藤くんは、経済的に苦しかった母親から、泣きながら「野球をあきらめてほしい」と懇願された。
その翌日、進藤くんは野球部の監督に退部する旨を伝えたが、監督から「お前の気持ちはどうなんだ」と言われ、野球がやりたかった進藤くん。監督の計らいで、退部ではなく期限未定休部という措置になった。

進藤くんは1年間休部し、回転寿司屋で週6日アルバイトをして、毎月10万円を家計に入れた。

今年1月から復帰した時、みんなに歓迎されたものの、1年間のブランクは大きく、体力がついていかず、ランニングも涙を流しながら仲間の背中を追っていた。

そして、高校野球最後の日、背番号1を背負ってマウンドに戻ってきたが、惜しくも試合は敗れた。
しかし、進藤くんは「母は借金があることを隠して応援してくれた。早くに知っていたら、野球をやめていました。感謝の気持ちでいっぱい。勝ちを贈りたかったけど、これからは働いて恩を返したい。」と話す。

進藤くんは、中学3年生の弟にも高校で野球を続けさせてあげるために、夏休みからはバイトのシフトを増やして就職活動も進めていくとのこと。