いもたき1

今年もまた「里芋」が美味しい秋がやってきた。愛媛は知る人ぞ知る、ブランドものの里芋が2つあり、地元では人気が高い。

まず、愛媛県オリジナルのブランド里芋「伊予美人」。2008年2月にブラント登録され、白くきめ細やかな肉質が特徴で、9月から4月が旬となる。ねっとりとしたやわらかさ、甘みがあって粘り強く、煮くずれしやすくて味にクセがないので、どんな料理にも相性がよい。愛媛の郷土料理「いもたき」にも欠かせない食材となっている。また、JAの直販所で、この伊予美人を使ったコロッケや餃子も販売され、知名度も上がっている。

伊予美人

いもたきは、秋になると愛媛県内各地で行われる伝統行事。里芋をメインに地元野菜を煮た郷土料理で、河川敷などでいもたきを楽しむ行事が見られる。特に、四国中央市のいもたきは、市内産の伊予美人が使われる。

また、10月から12月にかけて旬の「媛かぐや」は、新しいタイプの里芋だ。里芋といえば、トロリとやわらかい食感がイメージされるが、まったく異なる。京いもとえびいもをかけあわせ、親芋と子芋のどちらも食べることができる。親芋は見た目がまるでタケノコ、大きいものは長さ50cmにもなる。サツマイモのようなホクホクとした食感、パウダー状にできるのでスイーツにも向いているという。

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今治市にあるJAの直売所「彩菜きて屋」内パティスリーでは、媛かぐやを使ったスイーツも登場。媛かぐやのパウダーを練り込んだサブレは毎年秋に販売され、しっとり、サクサク食感、ほのかな甘みも味わえる。

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いよ観ネット

(Written by Aki Shikama)