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■エロ雑誌には必ずある「袋とじ」は・・・見せたくないという女性編集長の努力から誕生したモノだった!?

戦後の女性誌には結構セッ○ス記事が載っていた!!
戦後、女性誌にはセ○クス記事が多数掲載されていた。しかし、過激なモノではなく、夫との性を医学的に正しく解説した記事で、マジメな内容だった。しかし、子どもや夫の目に触れることは避けたいという女性読者の心情だった。

「封じ込み方式」を発明した天才編集長! 清原美彌子さん
そんな中、昭和40年4月1日付けで「主婦と生活」の編集長に就任した清原美彌子が“見たい人だけが開けて、子ども達に見せないで済ませられる方法”を研究し始める。清原は、大日本印刷と幾多の研究を重ね、B5判の本誌の中に、A5サイズの記事を裁断せずに綴じる「封じ込み方式」を発明。

日本初の袋とじ!そのタイトルは・・・「封じ込み特集・妻がからだを許さないときの性生活」
「主婦と生活」1965(昭和40)年10月号、「封じ込み特集・妻がからだを許さないときの性生活」と題し発売、日本初の「袋とじ」が生まれる。内容は、「生理中の性生活」・「妊娠中の性のコントロール」についてなどの女性や夫婦間での“性”に関しての5つの問題に関して、医学博士が答えるというものだった。

しかし結果は、“見たい人にだけ読めるように”と配慮した清原の意図とは逆の方向になってしまう。封じ込みにして隠すことで、かえって見たいという気にさせてしまうことが分かった。雑誌はバカ受けし、他の編集者たちに“女ならではの逆をとった企画”とひんしゅくを買ってしまったという。この一件以降、袋とじ=セックス記事の代名詞になってしまった。
【出典】
塩澤実信「雑誌100年の歩み」

女性編集者の「見たい人だけが見れるようにしたい・・・!」その気持ちと工夫が、男性のエロい気持ちを駆り立てる、あの袋とじを誕生させたとは、なんとも皮肉な話ですね・・・。

(Written by くしBK)