銀座の高級クラブ「ル・ジャルダン」の元NO.1ホステスで、現在、株式会社TrueHeartの代表取締役として活躍する甲賀香織さんが、恋愛に関するいろいろな質問に答える「元NO.1ホステス香織社長の恋愛CLUB」。
≪今回のお悩み≫
大学のゼミで気になっている女の子がいます。
今は彼氏がいないそうなのですが、共通の知人の情報によると、前の彼氏が40歳以上のおじさんだったそうです。
その前にも、中学時代の先生と付き合う寸前までいったとか、とにかく同い年くらいの男子と付き合ったことがないみたいでした。
今度ゼミの友だち数人と飲みに行くときにその娘も来るので、思い切って告白したいのですが、同じ年齢の僕が付き合える可能性はやっぱり低いのでしょうか。
だいたい話も合わないと思うんですけど、その子はおじさんの一体何がいいのでしょうか。
(21歳/男性/大学生)
≪香織社長の答え≫
40歳以上のおじさん・・・今頃40代の男性はひっそり(ノД`)シクシクしていることでしょう・・・
なぜなら、40代はまだまだ自分がおじさんという自覚はないのですから。
とはいえ、20代にとっては、確かにおじさんですよね。私も20代の頃は40代以上なんて、「おじさん」という一種類の生物にしか見えませんでした。
しかし、本当は「おじさん」と、ひとくくりにしてしまうべきではないのです。
おじさんと言っても、千差万別、
こんなおじさんもいれば、
こんなおじさんだっているのです。
大きく年の離れた男性を好きになると、一般的には「ファザコン」なんていう言葉で片づけられてしまう傾向にありますが、あなたのお父さん、こんなにかっこいいですかね?
したがって、若い子と付き合ったりする人は、おじさんはおじさんでも、「いけてるおじさん」なのです。そこで、「いけてるおじさん」について定義しておく必要があります。
それは、心技体+金が備わっていることが条件であると言えましょう。
心・・・許容範囲が違う・自立している・精神年齢が高い・気遣いができる
技・・・経験値が違う・尊敬できる・色々教えてもらえる
体・・・意外とアクティブ・適度に体を鍛えている・時には無邪気さを見せる
そして、金・・・お金に余裕がある・優雅なお金の使い方を知っている
そんな「いけてるおじさん」は彼女とこんなやりとりをしているのです。
シミュレーションをしてみましょう。
おじさん・・・聡志(41歳)
彼女・・・佳織(21歳)
――ある週末のデート――
土曜日の朝、佳織の自宅まで車(BMW)で迎えに来た聡は、彼女が部屋から出てくるのを見ると、助手席のドアを開け、佳織を向かい入れる。
聡志「おはよう!早起きさせてごめんね!今日は、佳織ちゃんが数日前に行きたいと言ってた温泉に連れて行ってあげたいんだ。だから宿も抑えちゃったのだけど・・・もしかして、明日予定あったらごめんね。サプライズにしたくてさ!」
佳織「ええっ!嬉しい!予定はないから、大丈夫!」
土曜日の高速は、予想以上に混んでいた。
聡志「車、渋滞していてごめんね。でも、せっかくだから途中のサービスエリアでおいしいスイーツを買い食いしようよ!」
サービスエリアでの佳織「うーん、、、どっちが美味しいのだろう。。。」
聡志「そんな悩むなら、どっちも買いなよ!」
佳織の驚いた顔は、すぐに満面の笑みに変わる。
憧れの温泉旅館に着くと、お部屋のベランダには露天風呂。
佳織「わーい!早速お風呂、入っていい?」
傾きかけた太陽が眼下に広がる木々の半分を照らす。雄大な自然の中を見下ろしながらのお風呂。キラキラと揺れる水面に佳織の心は躍る。
ふと振り返ると、聡志がグラスに注いだシャンパンを手渡してくれた。
聡志「昼間から、シャンパン飲みながらのお風呂なんて、最高でしょ?」
佳織「うん♪」
聡志は笑いながら部屋に戻っていった。
何が言いたいかと言いますと・・・
こんなの21歳のあなたには無理でしょ?無理なんですよ。でも、それが当然であり、健全なのです。
坂本龍馬だって、芥川龍之介だって、ナポレオンだって、スティーブ・ジョブズだって、あなたと同じ21歳の時は絶対にあったのです。そして、その頃、あなたとそんなに変わらないライフスタイルをしていたはずです。
仕方がない。。。だからといって、諦める必要はない!
それは、あなたが最高にいけてるおじさんが絶対に持っていないものを持っているからです。
若さ、です。
若さが何の役に立つんだ、、、そう思ったあなたは、若さの本当の魅力を理解していないのでしょう。確かにただ年齢が若い、ということだけでは不十分です。
若いあなたが、おじさんたちに嫉妬し、おじさん達を越えてやろうと謙虚に努力をし、エネルギーに満ち溢れ、あえて険しい道に果敢に挑戦をし、輝き澄んだ瞳でまだ先の長い明るい未来だけを信じて疑わない。
そんな姿は、いくら「いけてるおじさん」であっても、絶対に勝てないのです。
逆に、あなたが
「彼女はどういう趣味でおじさんを好きなんだろう?」
と悩んでいる間にも、日本経済は動き、社会はあなたが世の中に必要な人間か否かを勝手に裁こうとしています。
そんなあなたができること、するべきことは、自分の価値観を信じ、自分の才能を信じ、彼女に、そして社会に自分のできることを一生懸命探し、努力を惜しまず、今を精一杯生きることです。自分に、根拠のない自信と誇りを持つべきです。
結果的に告白したのに、彼女が振り向かなかったとしましょう。
しかし、上記のことを実行しているあなたは、きっと自分への確固たる自信の方が上回り、彼女への愛や奉仕欲と同じくらいの社会への関心や貢献欲求が高まり、「我が道」がはっきり見えている頃でしょう。
彼女に振られた悲しさや悔しさは、若さがあればきっと上昇スパイラルへの原動力となります。
若いということは素晴らしいことです!いつか、あっという間におじさんの魅力を抜き去ることでしょう。
健闘を祈ります!
(画像:「いらすとや」)
(写真:Jonathan Kos-Read)
≪甲賀香織プロフィール≫
1980年生まれ。
株式会社TrueHeartの代表取締役。
青山学院大学卒業。コンサルティング会社を経て、銀座でナンバー1ホステスとなる。
現在は、水商売のためのメールアプリ『LEGEND』の企画・販売、「お水大学」の運営、銀座や六本木の店舗への人材紹介などを行う。
株式会社True Heartホームページ:http://true-heart.co.jp/index.html
オミズコンシェル:http://omizu-concierge.com/