松野町画像

新幹線といえば、スピーディーに走る高速列車。愛媛県で、「日本最遅新幹線」が走っているのをご存知でしょうか。

場所は、愛媛県南部、高知県との境にある山間の町、松野町。愛媛の宇和島と高知の窪川を走るJR予土線では、観光列車としてしまんトロッコ、海洋堂ホビートレインが運行されていて、2014年、鉄道ホビートレインが仲間入りしました。3つの観光列車を合わせて「予土線3兄弟」とも呼ばれています。

特に、鉄道ホビートレインは、予土線3兄弟の“末っ子”として、初代0系新幹線をモデルに登場。白と青のカラーリングに団子鼻がいかにも0系ながら、最高時速はなんと85km/hしかありません。そのため、通称「日本一遅い新幹線」。とはいえ、座席の一部に本物の0系新幹線で使っていたものを導入し、汽笛も実物で当時のまま聴け、車内には歴代新幹線の模型展示コーナーなどが設置されています。

ほかに、フィギュアメーカーの海洋堂とコラボレーションし、恐竜をイメージした「海洋堂ホビートレイン」も人気。窓がなく景色が堪能できる「しまんトロッコ」はJR九州の特別列車「ななつ星」のデザイナーとして知られる水戸岡鋭治氏がデザインしたことでも知られています。

この3つの乗換駅として便利なのが、松野町にある松丸駅。全国でも珍しい、駅構内に天然温泉があり、無料の足湯が利用できます。※足湯は現在リニューアル中で2016年3月19日オープン予定

日本で一番遅い新幹線に乗る、マニアックすぎる鉄道旅。おすすめです。

いよ観ネット