中央ヨーロッパに位置するハンガリーでは、「食べられる国宝」として大切に扱われている品種の「マンガリッツァポーク」。(Photo by Dregelyvar Nomad Tabor)
ハンガリー固有の希少な品種で、他の豚のような薄く短い毛と違って、ヒツジのようなカールした太く多い毛が特徴となっている。そのかわいらしい姿から”ウーリーピッグ(Wooly Pig)”との異名がつけられているのだとか。
ルーツは日本国内でも豚肉の高級品種としてよく知られているイベリコ豚に近く、ヨーロッパでは19世紀頃から存在していた。
マンガリッツァ豚が育つハンガリーの平原地帯では、夏は暑く乾燥し、冬は雪と風にさらされる厳しい環境となる。しかし毛のおかげで、冬でも元気に活動ができるという。
ハンガリーでは2004年にこの品種が国宝として登録され、種の維持のため厳格な管理のもと生産されているのだとか。
わずかだが、日本国内でもマンガリッツァポークを味わうことができる模様。
500gで2,300円ほどなので、希少種ながら牛肉のそれよりは遥かに安く手に入れられるようだ。
(Photo by Andrea)
(Photo by Marie Hale)
(Photo by Mike Byford)