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おでんに欠かせない具の1つ、こんにゃく。山形でのこんにゃくといえば「玉こんにゃく」です。略して“玉こん”。直径3〜4cmの玉状の、見た目もかわいいこんにゃくです。通常、しょうゆベースのたれで煮込み、串にさして食べます。

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山形県寒河江市にある、慈恩宗本山慈恩寺。この寺の境内に、熱々の玉こんにゃくが売られていました。しかしよく見ると、「若返り玉こん」とあります。“若返り”の文字、思わず二度見してしまいました。

なぜ若返りなのか。実は、慈恩寺の本堂宮殿前にある鋳鉄仏餉鉢(ちょうてつぶっしょうばち)に頭を入れると、“若返り”“ボケ防止”に効果があるといわれているからです。

特に、若返りのご利益は、松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入 蟬の聲」と詠み、“悪縁切り”でも知られる「立石寺(山寺)」、“縁結び”のご利益があるといわれる「若松寺」とともに、パワースポットをめぐる女性の人気を集めています。

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天平18年(746年)の開山と伝えられ、東北随一の巨刹として栄えた慈恩寺。三重塔、重要文化財指定の「十二神将」などは、あの平泉中尊寺に匹敵するとされ、見どころの多いパワースポットです。

そして、若返り玉こんを食べるのも、お忘れなく。ご利益はもちろん、プリプリな食感もなかなか美味でハマります。

山形横断 出羽巡礼
慈恩宗本山慈恩寺
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(Written by A. Shikama)