静岡には、ガンダムのプラモデル(ガンプラ)で有名なバンダイの工場があります。ほかにも、青島文化教材社、タミヤ模型、ハセガワ、フジミ模型など、世界に名だたる模型メーカーが拠点を構えています。静岡市いわく、“模型の世界首都”とのこと。
なぜ、静岡にこれだけの模型メーカーが集まっているのでしょうか。
模型の歴史は、あの徳川家康公にまでさかのぼります。家康公が崇敬していた静岡浅間神社の修繕、そして、久能山東照宮を造営する際、日本の各地から優秀な職人たちが集められました。
職人たちは、これらの造営が終わった後も、当時の駿府、今の静岡に残りました。理由は、気候が温暖で風光明媚だったからです。そして、ひな人形や竹細工といった木工製品の製作に携わったと伝えられています。
昭和時代になると、木製の教育玩具や学習教材が次々と生み出されました。そして戦後、木製模型に続くプラスチック模型が登場。これが発展し、今のプラモデルにつながるわけです。
家康公を祀り、日本で唯一の戦国三英傑が祀られている国宝神社、久能山東照宮には、ガンプラをはじめとしたプラモデルも奉納されています。また、JR静岡駅南口から徒歩1分のところに「静岡ホビースクエア」があり、静岡を代表する模型メーカー各社の製品が展示されています。
静岡ホビースクエア
静岡市シティプロモーション
(Written by Aki Shikama / シカマアキ)