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納豆はごはんにかけて食べるもの、という常識が見事にくつがえされました。

山形県北部の大蔵村にある、1200年の歴史ある湯治場・肘折温泉。その肘折温泉の源泉公園近くに、ご当地名物“肘折だんご”を提供する「羽賀だんご屋」があります。しょうゆだれやずんだたれなどがかかった串差しのだんごは全国でもおなじみですが、メニューの中に「納豆餅」を見つけ、思わずオーダー。

パッとと見て、お皿に餅がいくつかのっていて、その餅の下に納豆がありました。味はしょうゆベース。納豆は、山形県内のスーパーなどで販売されている「最上納豆」とのこと。シンプルな餅と納豆が絶妙な味わいで、もし納豆が好きならば思わずハマってしまうはず。そんな自分も、無類の納豆好きとあって、すっかり気に入りました。

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納豆餅について調べてみました。山形県のホームページによると、納豆餅はそのまま読まず、山形では“なっともづ”といわれています。お米の産地・山形はさまざまな餅文化があり、山形で納豆餅といえば家庭料理としてメジャーな存在。納豆餅はほかに、北海道や京都府などでもあるそうですが、全国的に見るとやはり珍しい。

特に山形では、納豆自体が昔はどの家でも作られていて、健康にも良いので消費量も多いそう。餅にあんこ、くるみ、ずんだ、きなこなどは定番ですが、納豆にしょうゆの味付けは最もシンプルで甘さ控えめなのが、地元でいまだ親しまれている理由だとか。

とあるラーメン店では、ラーメンと納豆餅のセットもあるようです。山形の郷土文化、恐るべし。
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納豆餅 - 山形県
肘折温泉
山形空港

(Written by A. Shikama)