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愛媛といえば「みかん」がパッと思い浮かぶ人も多いはず。しかしながら、みかんの生産量が全国一かというと、今は和歌山県が実はトップ。それでも愛媛県は、みかんを含めた「かんきつ」類では、全国トップを走っています。

かんきつとは、おなじみの温州みかんをはじめ、伊予柑(いよかん)、ポンカン、不知火(しらぬい・デコポン)、八朔(はっさく)といった品種の総称。そのため、愛媛が「かんきつ王国」といわれる所以です。

愛媛で栽培されているかんきつは、現在30以上あって、全国一を誇ります。特に今回ご紹介したのは、新しい愛媛ブランドのかんきつとして売り出し中の4つの品種です。

まずは「紅まどんな」。南香と天草を掛け合わせ、果汁が極めて多く、ゼリーのような食感です。毎年12月ごろに最も出回り、近ごろは知名度も上がってきてピンポイントで購入する人も増えています。そして、「甘平(かんぺい)」は、西之香とポンカンを掛け合わせて開発され、扁平、大果、じょうのうが薄くて高糖、シャキッとした食感が人気です。甘平のさらに高級品種として2016年1月に「クィーンスプラッシュ」も登場しました。

「媛小春(ひめこはる)」は、清見と黄金柑の掛け合わせで、果皮が鮮やかなイエローでとてもむきやすく、風味もフルーティなのが特徴。さらに、イタリア原産の「タロッコ」はブラッドオレンジの一種で、大玉で味も美味しく、赤い色素は抗酸化作用を持つアントシアニンを豊富に含んでいます。

愛媛県のみかん研究所によると、近年の人々の趣向に合わせ、「甘みが強くて酸味が少ない」「皮が簡単に手でむきやすい」などを踏まえたかんきつの研究に力を入れているそうです。1年に1000種類もの品種候補があった中で販売までたどり着いたかんきつの品種はどれも一級品。機会があればぜひご賞味ください。

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えひめいやしの南予博2016
愛媛県庁/みかん研究所