明日から6月、2016年も半分が経とうとしておりますが、6月を迎える前に知っておきたい、6月の雑学を紹介します。
●夏至のゲン担ぎ!タコやお餅を食べる!?
関西地方の一部では、夏至(6月21日頃)から約10日までの間に、タコを食す風習があるそう。稲の根がタコの足のように深く広く張り、豊作を祈願するとともに、これから暑くなる夏に向けての滋養強壮もかねて食べられているとのこと。
また関東地方では、夏至から約10日までに間に、新小麦で焼餅を作り、神様にお供えしたり、家族で食べて豊作を祈願する風習があるそう。これは昔、稲だけでなく小麦も同じ畑で栽培する二毛作の農家が多く、ちょうどこの頃に小麦が収穫されていたため、新小麦を使ったといわれているとのこと。
●6月1日に衣替えをする理由
現在では一般的に学校や企業で、6月1日と10月1日に「衣替え」をしますが、これは元々、平安時代の宮中で、旧暦の4月1日に冬装束を夏装束に、旧暦の10月1日に夏装束を冬装束に、調度品とともに改めるしきたりがあり、この公家・武家社会の風習の名残りなのだそうです。
●新しい服を着る日にも「良い日」がある!?
衣替えの時期になると、暑さも厳しくなるので、新しい服を買う人も多いのではないでしょうか?
実は、 新しい服を着る日にも「良い日」がある!それは、暦に掲載されている「廿八宿(にじゅうはっしゅく)」 という欄の「角(かく)」という日。
昔はこの日を選んで、着物の着初めをしていたそう。新しい服を着るときに、少しでも良いことがあるように、古くから伝わるゲン担ぎを取り入れてみてはいかがでしょうか?
※2016年夏の「角」の日・・・6月9日、7月7日、8月4日
ちなみに、6月のことを「水無月(みなづき)」と言いますが、これは旧暦の6月は梅雨明けの酷暑の頃で、厳しい日照りが続いて水が涸れる月という説や、田んぼに水を張った状態の「水の月」が変化した呼び名という説もあるそうです。
参考:株式会社神宮館「こよみの神宮館」
(Photo by sato sugar)
(written by けいぼう)
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