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刺身といえば「トロ」にかなうものなし。口の中でトロトロに溶けていくかのような食感は、贅沢そのもの。そのトロがなんと全身にあり、超高級魚のクロマグロをも超えるといわれる魚が、愛媛県にあります。その名はスマ、別名「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」です。

愛媛県が「愛媛育ちのまるごとトロ」をキャッチフレーズに数年前から研究を進め、天然資源に左右されない完全養殖を行っています。脂が乗った養殖スマは、マグロやカツオとは違うまったく新しい魚で、きめ細かな脂乗り、臭みもないといわれると、いったいどんな味なのか気になるばかり。

今回、養殖スマを試食させていただいたのは、愛媛県南部の愛南町にあるお食事処「黒潮海閤」。

まずは刺身で。一口食べただけで、身の部分が溶けていくかのようなトロのやわらかい食感が伝わってきました。本当に美味しいです。次に、握りでも食べてみると、しゃりとの相性も良く、醤油がなくても美味しく食べられました。これはかなりレベルが高い。トロ好き日本人も大満足の味でした。

愛媛県の担当者などによると、和食のみならず洋食にも適した魚で、今後、愛媛県内のほか、首都圏や海外でもPRしていくとのこと。愛媛県産養殖スマの魚体重は3kg以上、脂肪含有率は平均15%以上(マグロの中トロ以上)です。平均生産量が極めて少ないため、とても稀少な魚になりそうな予感も。

なお、愛南町では、ブランドかつおの「びやびやかつお」をはじめ、刺身やたたきなど、ほかの海鮮の美味しさも群を抜いています。
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えひめいやしの南予博2016
ぐるなび 黒潮海閤