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中国といえば、食。“機上の晩餐”とも言われる、飛行機に乗ると提供される機内食は、世界の各航空会社で千差万別ともいえるほど、味やサービスなど多岐にわたっています。先日、中国国際航空が羽田空港内で開催した「ビジネスクラスランチ&トークイベント」で、同社の機内食を体験した感想などをご紹介します。

この日提供されたのは、同社が東京・羽田から中国・北京への便で、ビジネスクラスで実際に提供されている料理の数々。前菜にあたるアペタイザーは、主菜に合わせて洋風もしくは和風です。洋風では海老のバロティーヌ(フランス料理で冷製海老包み)やスモークツナのレムラードソース(これもフランス料理でおなじみのマヨネーズを基調としたソース)、和風では芝漬け細巻寿司や薩摩芋と豆の甘露煮といった日本人にうれしい料理も。

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そして、主菜は3種類で「牛フィレステーキ シャキールソース」「若鶏股肉の甘酢トマトソース煮」「鰆の巻繊(けんちん)焼き」から選びます。中国らしいといえばチキン、和食だと魚、ボリューム重視ではビーフと選択肢が3つあるのはポイント高し。特に、魚料理は日本発の便だけあって羽田空港内で製造されていて、日本人も納得の高レベルでした。

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極め付けは、デザートです。これは共通で「抹茶風味のパリブレスト」という円形に焼いたシューにカスタードクリームがたっぷり入っていて、オレンジソースが添えられ、誰もが食べやすい味わい。ブレッドの種類も豊富で、白米のご飯もちゃんとありました。ボリューム的にも満足、お腹いっぱいになりました。

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しっかりとした日本食の機内食が味わえるのは、日本発の便のみとのこと。イベントでは、中国国際航空の機内食を担当するシェフによる、「料理はいわば“瞬間の芸術”。機内食のように製造してから提供されるまで10〜12時間、しかもいったん冷却して機内で再び温めるため、地上とは異なる調理法が求められます」といった製造秘話も。ビジネスクラスだけでなくエコノミークラスもほぼ同様で、飛行機に乗って口にする機内食が相当に手の込んだ料理だと知ることもでき、いっそうおいしく感じられました。

中国国際航空(エアチャイナ)は、中国に数多くある航空会社の中で、機体に中国国旗がある唯一の航空会社、ナショナル・フラッグ・キャリアです。中国・北京と成都、そして上海と深センを拠点に日本9空港を含む世界170以上の都市への便を運航しています。

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中国国際航空の橙牡丹塗装機


中国国際航空ホームページ(日本語)

(Written by Aki Shikama)