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8月のリオ五輪の開催が目前に迫ると同時に、2020年の東京オリンピックも、
あと一歩のところまで近づいて来た。
外国人観光客の消費による経済効果はもちろんの事、関連した建設投資への期待も大きく、多くの投資家が都内の不動産に注目している。

これを機に不動産投資に興味持ち始めた人も少なくないはず。
しかし、何から始めていいのか、又はどこのエリアが良いのか分からない、というのが大半なのではないだろうか?

そのような人は中古不動産研究所のサイトを覗いてみよう。投資やリノベーションする上でのポイント、おすすめエリア情報などを発信している。
今回は、10年間で約700件の不動産売買に関わった中古不動産コンサルティングのプロであり、中古不動産研究所所長でもある鈴木拓氏に伺った、都内で今注目の3つのエリアをご紹介しよう。

先ずは、東京都のアジアヘッドクォーター特区に選定されている、こちらの2エリア。
「アジアヘッドクォーター特区」とは、東京をアジアのビジネス拠点にしようという目標のもと、外国企業を誘致するプロジェクトのことだ。

 
1. 新駅開業のすぐ隣「田町」エリア
 
田町

田町含めた特区では、様々な税制優遇措置や、規制緩和がされる事に伴い、外国語に
対応した病院・学校の整備や、生活情報の提供などが進められる計画が発表されている。

また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて品川駅との間に「山手線新駅」が暫定開業する予定だ。
鈴木氏によると、「不動産投資で大きな収益性を確保するには、長期的な目線から資産価値の保てる物件を選ぶのがポイント」とのこと。
このような開発計画は、物件の価値に大きな影響を与えるので、ぜひ事前に把握しておきたい。

さらに、「TGMM芝浦プロジェクト」と呼ばれるホテルや商業施設など、駅直結の複合ビジネス拠点を整備しようという大規模な開発もある。田町駅周辺にも開発の経済効果が波及することは間違いなしだ。


2. 選手村跡地になる予定の「勝どき」エリア

銀座や有楽町に近く、ビジネスマンにアクセスが便利というエリア柄、開発が進んでいる。
例えば、中央区がエコタウン構想の住宅モデル地区に指定しており、先進的なエネルギーを活用や、魅力ある水辺と街づくりなど4つのポイントでエコタウンの実現を進めている。

また、オリンピックの選手村ができるエリアとして注目されているが、
その後は選手村の建物を利用して住居・教育施設などの街の開発計画が示されているのだ。

さらに、2020年度に完成予定の「環状第2号線」により、汐留、赤坂、虎ノ門へのアクセスが改善する予定。「港区と結ばれることで晴海・勝どきエリアのポテンシャルは、さらに高まると予想できます。」と鈴木氏は語る。
2020年の街並みを想像してみると、とても楽しみである。


3. オリンピックで再注目された「駒沢」エリア

駒沢
 
前回の東京五輪で会場となった駒沢オリンピック公園付近。
2020年の陸上競技会場として、一時期候補に浮上して再注目を浴びたエリアだ。

もともと東急グループの開発により、田園都市線沿いのエリアは人気になっているが、
その中でも駒沢大学駅は教育機関や商店街などの商業施設が充実している事もあり、
一日の平均乗降人員が約74,000人(2015年)、ここ数年も伸びているそうだ。
今後の開発の可能性が高く、注目度の高いエリアだ。

いかがだっただろうか?
エリアを見極める際は、「現状」だけではなく、「将来性」を少しでも理解することが大切。
オリンピックなどの大規模イベントに限らず、企業や地域行政の動きなど、小さい動きにも気付きたいもの。

ただし、状況は常に変化するので、自分でゼロから情報探しを始めるのは難しい。
中古不動産研究所には、物件エリアや投資に関するヒントなどが集まっている。これから不動産投資を始めてみようという人は、ぜひこのような専門家が集めた情報を参考にしてみてはいかがだろうか。


参考:中古不動産研究所(http://rontecspacecreator.com/lab/
取材協力:鈴木 拓氏… 2000年より中古不動産コンサルティングを始め、
10年間で約700件の不動産売買に関わる中古不動産に関するプロフェッショナル。
中古不動産研究所所長、株式会社ロンテック専務取締役。