いもたき

愛媛で秋の風物詩といえば、「いもたき」。河川敷でお月見を兼ねての大宴会、県内各地で行われる名物行事だ。もちろん観光客が手ぶらで訪れても楽しめる。

いもたきは、江戸時代の親睦行事「お籠り」が起源と伝わる。愛媛県南部の大洲市がはじまりとされ、ふるまいの鍋に名産の里芋が入った郷土食だ。現在、県内各地、特に県南部の南予エリアで行われている。

発祥の地・大洲以外にも、愛媛のブランド里芋「伊予美人」を使ったり、五色のかまぼこが入っていたり、タコを使ういもたきもあり、それぞれの土地によって個性あるいもたきが味わえる。どのいもたきも、里芋に加え、鶏ガラベースの出汁、鶏肉などの具材を入れて煮込むのはほぼ共通。いもたきの変わり種として、魚のすり身やシジミなどの海産物が豊富な双海中山エリアの「夕日のいもたき」、新鮮な野菜とトリ貝の相性が抜群の「伊予西条のいもたき」などもある。

特に、300年の歴史を誇る「大洲のいもたき」は、2016年は8月26日から10月中旬まで開催。夕方から21時まで。1人2,000円から(5人以上のグループで要予約、ドリンク持ち込み自由)で、予約は大洲市観光協会(0893-24-2664)まで。また、大洲市にある大石フーズでは、家で手軽に楽しめる「いもたき」セットも販売している。

大洲

いよ観ネット
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