02_サムネイル「特許」。聞いたことはもちろんある。必要だとも思う。でも実際どこで、どうやって取得するのか?どんな時必要なのか?よくわからない。確かに、車やスマートフォンなど、私たちの身の回りにある製品の殆どは特許で守られており、特許を巡り世界では巨額の訴訟も頻発しているという。そんな知っているようで知らない「特許」のイベントがあるというので、取材に行ってみた。

11月9日(水)〜11日(金)開催の「2016特許情報フェア&コンファレンス」。特許・知的財産の関連企業約100社が出展し、最新の情報やサービスを紹介するイベントだ。さすが日本最大の専門見本市!多数の特許を星座のように表現するビックデータの分析や人工知能技術を知的財産の分析に用いる企業など珍しいブースがたくさん!

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そんな中でも見物客で一際にぎわうブースを発見。そこの受付はなんと、かわいらしい・・・ロボット!!!
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「こんにちは。僕の名前はSota。」外見と声がとってもキュートなSota君は身振り手振りを交えて記者に話しかけてくる。このSota君には、日本が誇る最新のテクノロジーが凝縮されており、Sota君自体も、特許で守られているという。

それにしてもロボットが“勤務”しているというこの会社は一体なんなのか。隣でチラシを配るSota君の同僚と思しき男性に話を聞いてみた。

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「私たちは、これまでの業界の常識を覆す海外での特許取得サービスを開始しました。そしてSota君も、このサービスを行う“社員”の一員なんです。」
そう答えるのは、(株)ゴールドアイピーの白坂一CEO(http://goldip.co.jp/)。この会社の社長さんだった!「社員」がロボットで「社長」がチラシ配る、そしてその他の社員の方はピンク色ハロウィンパーティーのような集団であるが、実は彼らは「理系の弁護士」とよばれる特許のエキスパート弁理士集団だったのだ!

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一体、彼らの目的は何なのか?

「日本には、大企業に限らず、世界で戦える優れた技術を有する企業がたくさんあります。しかし、海外での「特許」取得となると、約半数の企業が断念しているのが現実です。」(白坂CEO)。

特許取得に対する手続きの煩雑さや費用のハードルで、力はありながら世界へ羽ばたけずにいる日本企業がまだまだ多いのだという。その現状を打開しようと、ゴールドアイピーは、画面1つで簡単に海外での特許取得を開始でき、初期費用も3万円からと、これまでと比べてコストを大幅に削減できる『アイピーダイレクト』というサービスを開発した。

これまでの海外での特許取得で壁になっていた「高額な費用」と「複雑な手続き」を一挙に解決することを可能にしたこのサービス。高度な専門知識と語学力を持つ弁理士を中心としたコンシュルジュが、特許取得までの全てをサポートしてくれ、初心者でも安心して利用できるらしい。
 
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この手厚いサポートにより今年、日経トレンディのデザイン大賞を受賞し現在、海外で爆発的ヒットの光る靴「Orphe(オルフェ)」や、世界中のお菓子が集まる原宿で大人気「キャンディー・ア・ゴー・ゴー」などといった、日本発のイノベーション企業もゴールドアイピーのサービスで世界デビューを飾ったというのだ。

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「このサービスによって、日本の優れた技術を持つ企業が世界で大いに戦える、その一翼を担えればと思っています!!」(白坂CEO)

2020年東京五輪や外国人旅行者の増加でグローバル化が加速する今、日本の製造業を躍進させるサービスはここからはじまりそうだ。