シーズン真っ只中のお歳暮コーナーが人でごった返す中、西武池袋本店では東北の“いいもん”“うまいもん”にもひとだかりができていた。
岩手、宮城、福島を中心とした東北6県の物産展「みちのく いいもん うまいもん」は、今年で3回目となるイベントだ。
東日本大震災で被災した中小企業や小規模事業者の販路開拓支援を目的としたイベントで、10月に大丸京都店の「関西会場」で開催され、盛況となった。
新宿で開催された今年3月の同名イベントは、12月に池袋に場所を移し、年内二度目の開催となっている。
イートインスペースも充実しているので、東北の名物や知られざる逸品を一度に食べ歩きした気分になれる。
明治42年創業の古舘製麺所(岩手)による「生やませそば」は新そばの季節。夏に海から吹く冷たい風「やませ」を受けて良質に育ったそばを、いまなら旬を味わうことができる。
仙台牛たんの名店である炭焼き牛たん東山(宮城)からは、厚切りの牛たんが乗った贅沢な「牛たん弁当」が人気。会場限定メニューとして牛たん丼ぶりも用意されている。
各地の甘いものも楽しめる。
おすすめの笹屋皆川製菓(福島)による天ぷらまんじゅうは下郷町の郷土食。塩漬けにした十念(えごま)の葉でまんじゅうを包み天ぷらにするため、ほのかな塩味があとを引く。
その場で食べられるさっそく盛況となっていたのは、ご当地ハンバーグレストラン「ディープ・ハピネス」(宮城)のハンバーグカレーパン。
揚げたてを求める人で、にわかに行列をつくっていた。
期間は12月9日から15日の21時まで。最終日の15日は16時閉場なので要注意だ。