台北市内の西北にあるエリア、迪化街の周辺は「大稲埕」と呼ばれ、昔からバロック建築が多く、特に近年、レトロな台湾を感じることができると観光客に人気のスポットです。重慶北路沿いにあるこのスターバックスも赤レンガ造りでなかなか重厚感があり、じっくり見ないとスターバックスとは一見わかりづらいものの、おなじものロゴマークを見て「あっ!」と気づく人も多いはず。交差点の斜め向かいにあるカルフールが目印です。
この建物、パイナップルの缶詰で巨大な富を築いた商人の葉金塗さんによって1926年に建設されました。ちょうどこの頃はまさに日本統治時代で、大稲埕エリアは茶葉貿易で栄えていました。建物をよく見ると、パイナップルの彫刻や「秦」の社名ロゴも。そして、建物をリノベーションしてスターバックスになったとのことです。
店内に入ると、天井が高くて明るい雰囲気で、大稲埕エリアでかつて栄えたという茶行をモチーフにした内装。スターバックスのスペシャルなコーヒー豆で提供する「リザーブ」もあります。通常メニューにはおなじみのドリップコーヒーから、台湾ならではのポットで提供される中国茶も。日本には見られないスターバックスのロゴ入りチーズケーキやパン、クリスマス限定のケーキなどラインナップも豊富。台湾のスターバックス限定のマグカップなどのグッズもたくさんそろっていてお土産にも良いでしょう。
店舗は1階から3階まで。天井にシャンデリアがある2階、重厚感がある3階もおすすめ。1階では体験できない昔ながらの木製の窓や半個室の部屋、螺旋階段も見もの。天気がいいと1階の外にあるテラス席も気持ちよさそうで、台北で訪れる価値ありのスターバックスです。
統一星巴克 President Starbucks Coffee Corp.
(Written by AS)