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毎日、寒い日が続きますね。そんな時にはあったかいクリームシチューであたたまりたいですね!
日本酒に合う意外な料理や食材を、きき酒師タッキーが毎回お届けする【日本酒★新発見】シリーズ。
今回はクリームシチューに合う日本酒をご紹介。

とろ〜リ、マイルドな味わいながら、食べるほどに豊かなコクが口の中に広がるクリームシチュー。癒される優しい味が魅力的ですね。
クリームシチューに日本酒?と思われる方もいるかもしれませんが、意外にいろんな日本酒がクリームシチューに合いますよ。だから逆に、合わない日本酒を先に知っておくといいかも。

クリームシチューにあまり合わない日本酒とは?
・華やかな香りが広がるとても軽快なタイプ
・キリリ!と辛口が効いているタイプ

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辛口の日本酒でも“ぬる燗”で味わうとクリームシチューと合うのはなぜ?

クリームシチューに合う日本酒と言えば、やはり「純米酒」でしょう。個人的におすすめなのは「満寿泉 純米」(富山県/桝田酒造店)や、「五凛 純米」(石川県/車多酒店)など。
純米酒であればどれも比較的合うでしょう。「でも、それでは王道すぎてつまらない」という人におすすめしたいのは、「梵 ときしらず 純米吟醸」(福井/加藤吉平商店/720ml 税込1404円)

ラベルに「長期氷温熟成」とも書いてあるこのお酒は、5℃で5年間熟成させた純米吟醸酒。
辛口ながら濃醇なので、冷やしでは脂ののった刺身などとも合うし、熱燗やぬる燗にすると酒のふくよかな米の旨みと熟成香が広がり、クリーミーなシチューに驚くほどよく合うのです。
全米日本酒歓評会2016で銀賞受賞、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2016」で銀メダルを受賞した実力の酒、ぜひこの機会に試されてみては?

さて、次は“間違いないこの1本”!

一般社団法人「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会」、通称、「SAKE女の会」がおすすめする本命の1本は、福島県の「大七純米生もとCLASSIC」(720ml 税込1566円)

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化粧箱がめっちゃカッコイイー!

同会のセレクト理由は、「生もと造りの第一人者である大七の酒は、米の旨味とともに心地いい酸味があります。そのコクと酸味が、クリーム味とすこぶる相性がよく、両方の美味しさが同調し、おいしさの相乗効果を楽しめます」とのこと。
「鶏肉はもちろん、サーモン、きのこなどを具材にしたシチューにも合わせられるのは、生もとならではですね」とすすめてくれた。

さっそくぬる燗で味わってみると、まずは力強い旨みが感じられ、やがて酸味もやってきて、シチューに入っている人参の大地の香りにまで見事にマッチしていて驚いた。
酒の旨み、クリームの旨み、玉ねぎの甘さ、鶏肉の旨み・・・、次々とおいしさの波が押し寄せてきて、あっという間にシチューがなくなっていた。。。相性がいいって、こういうことなんだな。

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国際きき酒師としてちょっと感動したのは、化粧箱の説明書きが日本語と英語の両方でされていた点。
しかも蔵元紹介から製法までびっしりと!
すこぶる手間ひまかけて造る「生もと造り」が1700年頃に日本で確立されて以来、その伝統と技術が、現代まで脈々と受け継がれているという重みと、その酒が今こうして世界に羽ばたこうとしている事実と、蔵元の意気込みと、何だか胸いっぱいになって、いろんな意味であったかくなった1本でした。

次回はバレンタイン直前!「チョコレート」に合う日本酒をご紹介します!お楽しみに!


≪筆者プロフィール≫
▪タッキー(たきぐちともこ)
5滝口和服
国際きき酒師(英語)&きき酒師。飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。日本酒やワインなどもこよなく愛す。株式会社GreenCreate代表。テレビ番組などにも出演中。

▪「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会」
おもてなしの心よ、たくさん花咲け、花SAKE。
それが、SAKE女(SAKE JO)の心。
日本のSAKEとWINEを楽しみ、旅し、学びながら、「おもてなし」の心を活かしていく団体。
ホームページ(2017年3月まで女性は登録無料):http://www.omotenashi-sakejo.com/
みなさまぜひご登録をお願いいたします!
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<「SAKE女の会」新着ニュース>
「ふくいの食アンバサダーと行く、越前ガニ&地酒&温泉ツアー」
2017年2月10日(金)〜12日(日)
福井が誇る越前ガニと名酒ぞろいの福井の地酒を楽しむツアー。お泊りはもちろん温泉です。
コンダクターは、ふくいの食アンバサダーの友田晶子。この機会に本当に美味しい蟹と地酒をご堪能ください。詳しくはSAKE女FBを見てくださいね!

詳しくは「SAKE女の会」FaceBookでチェック!