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エジプトの旅行ツアーで定番とも言えるのが、ナイル川クルーズ船での滞在。通常、1週間程度のツアーだと、空路でルクソールに入り、王家の谷やカルナック神殿などを観光後にクルーズ船に乗ります。船で寝泊まりしながら、エドフ神殿やコムオンボ神殿などに立ち寄ってアスワンで下船します。その後、カイロに向かいます。

ナイル川クルーズ船にはいくつかの種類があります。例えば、5つ星といわれるクルーズ船だと、客室は高級ホテル並み、ロビーやレストラン、プール・ジャグジー、トレーニングルーム、そして屋上のデッキなどの設備があります。5つ星といってもエジプト基準なので、実際に泊まってみると欧米の2、3つ星レベルだと感じましたが。

まず、客室はツインルームで、1階だとカーテンを開けても窓からナイル川の水面しか見えず、もっと上の階だと部屋からの眺めも良いかもしれませんが、部屋ごとにバルコニーはありません。一番外れくじなのが「エンジンに近い部屋で音がうるさい」と聞きました。部屋の広さは普通、冷蔵庫やセキュリティーボックスなどがあり、トイレとバスタブもあったものの水回りはきれいとは言い難いレベル。タオルは毎日変えてくれました。

レストランでは、朝昼晩で食事が振る舞われます。ビュッフェ形式で、時々、コース料理もありました。日本人向けのツアー客が全員という船では、味付けは明らかに日本人向けで全体的に味が薄く、スパイシーなエジプトらしい味はついに最後まで出てこなかったのが残念。

これに加え、夕方にはティータイムがあって、コーヒーや紅茶と、クッキーなどが自由に飲食されたり、ラウンジではお酒もいつでもオーダー可能だったり。ただ、船の中ではエジプトの街中に比べるとなにもかも高かったです。Wi-Fiももちろん有料。

荷物をいちいち動かすことなく移動できるのは、年齢層が高い日本人のツアーにはピッタリな気がしました。ナイル川を移動中、景色はもちろん、ゆっくりとした時間が過ごせます。

ちなみに、最も有名なナイル川クルーズ船は、外輪蒸気船スーダン号。1919年建造で、トーマス・クックがエジプト国王に献上したという由緒ある船です。

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(Written by AS)