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静岡市にある国道150号は通称「いちご海岸通り」と呼ばれる。国道沿いになんと40以上ものいちご農園が並んでいるため、特に今のシーズン、県内はもちろん首都圏、東海エリアなどからも、美味しいいちごを求めて多くの人々で賑わっている。

実は、静岡市は「観光いちご狩り発祥の地」で、実に半世紀の歴史を誇る。

国道150号沿いに、徳川家康をまつる久能山東照宮があり、その麓では当時から山の斜面にある石垣を利用して「石垣いちご」が栽培されてきた。この石垣いちごは糖度がとても高く、今も人気の品種。昭和41年、参拝者にいちごを食べてもらおうと、石垣いちご農園が開放されたのが始まりとされる。

そして毎年、いちご狩りのシーズンになると、「いちご娘」が登場する。いちご海岸通りで客を案内する女性たちのことで、いまや静岡市の風物詩となっている。

その石垣いちごは、静岡市だけの栽培方法。山の斜面を利用して栽培するため、すべてのいちごに陽が当たりやすいのが特徴で、石垣の間に苗を植え、温かく冷めにくい状態で成長する。主に「章姫」という品種が多く栽培され、酸味が少なくて糖度が高い、しかも粒が大きいことでファンも多い。

地元の組合によると「今シーズンもいちごが順調に育っている」といい、特に、平均的に寒くなったり、いい天気が続いたりが繰り返すと、味が良い元気ないちごが育つとのこと。ピークは2月から3月、5月まで楽しめる。

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静岡・久能苺狩り組合
まるぞう いちご狩り組合