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エジプトに限らず、日本の旅行会社が実施するツアーでよく見かける「全食事付」と銘打った旅行商品。個人で旅をしている身としては、その内容が以前から少なからず気になっておりました。ただ、いざ参加したいと思っても、ガチガチに固められたスケジュールにけっこうな高額なツアー代金。なかなか縁がないままでした。

さすがにエジプト1回目は、治安面の心配もあり、ツアーを利用しました。そこで知った、「全食事付」の内容に思わずビックリ。ホテルでの朝食、他の外国人観光客もいるブッフェはまだ良い。日本人しかいないナイル川クルーズ船提供される、朝・昼・晩のブッフェ、およびコース料理すべて、「味がすごく薄い」んです。本当に。

エジプトといえば、スパイシーな味を期待していました。外の屋台で食べると、一口でスパイシーな味わいに遭遇しました。しかし、日本人向けに作られた料理は、味が薄い、もしくは味がない。ツアーの参加者が高齢な方々ばかりだからでしょうか、刺激の強いものはダメなのか。残念ながら、エジプトらしさがまったく感じられない食事は、残念そのものでした。

しかも、和食も出ました、エジプトなのに。白米のごはん、漬物、みそ汁、ほうれん草の煮付けなど。海外にいると確かに和食が食べたくなる時はあるものの、エジプトまで来て和食なんてと思っていたら、なんと大人気でした。ただ、実際に食べてみると、致し方ないことながらやはり美味しいとは言い難いレベル。“エジプト料理”といわれるコース料理が提供された日もあったものの、見た目こそそれっぽい、でも味が薄かったです。自分で塩やコショウを使って味付けした海外旅行なんて、もしかして初めてかも。

旅慣れた人の間でよく聞く「ツアーの食事は・・・(以下略)」という台詞。まだまだ健在のようです。それでも、全食事付、和食があるからこそツアーが売れるという側面もあるのだとか。日本人の旅、ある意味、二極化してきているのかもしれません。

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(Written by AS)