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日清シスコ株式会社のマーケティング部長森河洋一氏によると、グラノーラを中心に、シリアル市場は2009年から2015年で市場規模は500億円に倍増、2016年も600億市場となる急成長市場だという。
背景としては単身者の増加や朝食時間の短縮といったライフスタイルの変化によるものが大きいと分析する。

グラノーラがシリアル市場を牽引するなか、それを支えてきたのはコーンフレークだと同氏。同社のコーンフレーク「シスコーン」は発売から54年が経っているが、子供の時から醸成されたシリアルの喫食習慣をもった人が、大人になってからグラノーラといった機能型シリアルに移行する土台となっていると説明する。
シリアルのパッケージの多くが子供向けに見えるのは、小さい頃から食習慣をつけることで、長期的に市場を拡大させていくというものだったのだ。

そんなシスコーンが、さらに現代のライフスタイルに合わせて3月21日リニューアルする。
まずはシリアル食品の大きな特徴だった大きめの箱を廃し、スタンドパックに変更。購入時に箱が邪魔になってしまうという意見に合わせた。
またソフトケースになったことで湿気にくくずっとサクサク感をたのしめるパッケージングとなっている。

同商品のリニューアルに合わせて、食育の輪を広げる伝道師としてダンスユニット「シスコーンズ」が結成される。この3人組のユニットは2人の妖精と「シスコーン」のキャラクターであるシスコーン坊やで構成されている。

2人の妖精「シスちゃん」と「コーンちゃん」は、普段はケロポンズとして知られる2人。
ケロポンズは1999年に結成された2人組のユニットで、子供向けの楽曲や振り付けを多く制作、BS日テレ「それいけ!アンパンマンくらぶ」に出演しており、キッズに高い人気を誇る。
一風変わった姿の二人組だが、「国立音楽大学教育科幼児教育専攻を主席卒業」や「全国の保育士や幼稚園の先生を対象に教育セミナーを行っている」など経歴を持っており、2人のただ者ではない雰囲気は幼児教育の分野における強力なキャリアに裏打ちされたものであることがわかる。

代表曲の「エビカニクス」は、耳に残るタイプのメロディと覚えやすいダンスでYoutubeの再生回数は2000万を超える。保育園や幼稚園では大人気の定番曲だ。

今回新ユニット「シスコーンズ」として公開することとなった「毎朝サクサク体操」も、子供にも覚えやすいダンスに親しみやすいメロディがポイント。視聴回数において、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で話題となった “恋ダンス”越えを狙っていると意気込んだ。
 


ダンスは、現在までにおびただしい量のCM振り付けを担当している「振付稼業 air:man」が担当。”シスちゃん”こと増田裕子氏も「ゴージャスなチームでやらせていただいた」と語ったとおり、ゆるい楽曲の中にもかなりの気迫が込められているようだ。

また、朝食とともに、朝に身体を動かして血のめぐりを良くしておく有効性から、朝食と体操の組み合わせがいかに合理的であるかについても言及し、“シスちゃんコーンちゃん”の教育者としての熟練した視点をのぞかせた。

「毎朝サクサク体操」はYoutubeで公開されている。一度聞いたら忘れられない不思議なメロディは子供だけでなく大人の心も掴むだろうか。

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