例えば、地下鉄。中国にも大都市にはもちろん地下鉄があります。特に、まだ新設されたばかりの地下鉄だと一見、日本と同じように、いや日本よりもきれいに思えます。が、切符をまず買う段階から“サプライズ”は起きます。
まず、切符と買う時に、受け付けてくれない小銭や紙幣が多い。紙幣だと、少しだけ折れ曲がっていただけでも自動券売機に拒絶されること多々。偽札が多い中国ならではなのでしょうか、けっこう不便。
そして、改札の前でのセキュリティチェックも、おなじみ。まるで飛行機に乗る時のように、自分の荷物をすべて保安検査の機械に通さないと、改札に行けません。このチェック、飲みかけのペットボトルまで厳しく検査することもあれば、検査するスタッフが居眠りして通さなくても通れてしまうことがあるのも、さすが中国。
ホームでは最近、降車と乗車の人を分けるための柵を見かけるようになりました。日本のように「降車優先」というモラルなど存在せず、どちらも同時なので毎度大変なことになるため、設置したようです。が、実際に電車が着いてドアが空くと、やはり柵は役立たず、同時でした。
車内は、携帯電話の通話し放題、おしゃべりし放題、音楽の音が漏れ放題と、とても賑やかです。スマホの画面をひたすら眺める人ばかりの日本とは大違い。とある路線の混雑する車内の床で子どもが座って遊んでいる光景も。
その車内の注意書きも読むと「日中文化の違い」が。紙くずや包み紙よりも「果物の皮を撒き散らすな」とあります。そんなに果物の皮を地下鉄の車内で散らかす人が多いのか、ちょっと気になりました。
(Written by AS)