中国にまず行く時、日本にいる時に“対策”すべき最重要事項の1つが、現地でのインターネット。もちろん中国ではネットの普及が進み、大都会だとLTE、4Gの回線がほぼ利用できます。しかし、中国が他の国と大きく異なるのが「金盾」です。
金盾とは、欧米の主なSNSを中国国内で利用できなくする、つまり遮断している国家政策です。例えば、Gmailを始めとするGoogleが提供するサービス、Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどは、中国での回線でそのまま繋いでも、一切開くことができません。
昨今、さまざまな情報をネットで取得する、SNSで連絡をしている人だと、大変な事態です。まさにネット難民になってしまいます。
では、中国本土でLINEなどを使うにはどうすればよいか。いくつかの対策を挙げました。
【1】 日本のドコモ、au、ソフトバンクが提供する海外パケ放題を利用する【2】 日本でWi-Fiルーターをレンタルする【3】 香港のSIMカードを事前に入手して現地で差し替えて使う【4】 「VPN」を使う
今回、自分が使ったのは【3】です。中国移動香港という、中国の携帯電話会社が香港で発売するSIMカードを事前にアマゾンで買って持参し、中国に着くと同時に自分のスマートフォンのSIMと差し替えてアクティベートすると、すぐに使えました。SIM代金2,000円で10日間。頻繁に動画を見るなどせず、データ使用量もそれほどかからなかったので、結局、5日間の滞在では十分でした。金額を使用期限内に補充すればさらに一定期間で使い続けることができます。
なにより、LINEなどが通常通りに使えたのが大きかったです。試しにホテルでWi-Fiにつなぐと、先に上げたSNSは全滅でした。
SIMのアクティベートに慣れていないなら、ドコモなどのサービスを使うのがやや高くても無難かと思います。中国本土でも安価でSIMを入手できますが、これだと金盾に引っかかります。VPNは長期滞在者向けで、ひんぱんに繋がらなくなることもあると聞き、初心者にはやや難しいかと思います。