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12日、ピンク色の高速バスでなじみ深いWILLERが、「移動」することを軸とした新しい事業戦略を発表する「NEXT WILLER2017」を開催した。

ピンクと白を基調にしたボディ、中央に目立つ赤文字の「W」マークの「WILLER EXPRESS」は誰もが目にしたことがあるだろう。
こちらの高速バスを運営する株式会社WILLERは、同サービスの他にも、地域鉄道である京丹後鉄道を運営している。また、2階建ての開放的な雰囲気で絶景とともに食事を楽しめるレストランバスや、かのナイアンテックが“ポケモンGO”リリース前に発表していた大人気スマートフォンゲーム「Ingress」のプレイヤーに向けた世界初のサービス「NL-PRIME」など、実はただの“移動”に留まらない一歩先を行くサービスを多岐にわたって展開しているのだ。

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同イベントでは、代表の村麑亶盪瓩第3期成長戦略についてプレゼンを行った。
会社としての価値を表す意味として、2020年に現在の2.5倍近い売上高500億円を目標として打ち出し、そのためには利用者を世界に広げる必要があるとした。
これまで行ってきた日本国内での移動サービスを強化するだけでなく、日本に旅行へやってきた外国人および日本から海外へ向かう日本人旅行者に向けたサービスを展開していく。
具体案として、外国人観光客に向けて、アプリ等を使用して同じ旅程を希望する人のマッチングを行い“相乗り”をさせる「シェアライドサービス」や、人気アニメのいわゆる“聖地巡礼”を盛り込んだコンテンツツーリズムなどを計画。法整備や満足できるサービスを提供するための業務提携の部分で課題はあるが、角川グループのトラベルサービス「クールジャパントラベル」や自動翻訳の技術を持つフュートレック社など計画実現のためにすでに多くの事業者と業務提携を結んでいる。

そして、6月13日から実際に運行が開始される移動サービスが、日本人の海外旅行客に向けた「ジェニック旅」だ。まずはベトナムで、こちらのサービスが開始される。
これまでの旅行は、多くの場合目的地を決めてから何をするか決めるスタイルだったが、同サービスは「何をするか」を決めてから目的地に向かう全く新しい旅行のスタイルを提案している。
ジェニック旅は、WILLERの専用の車両を4時間から8時間貸し切り、どこへでも自由に配車できるサービスだ。
車両を貸し切る、というサービスは世界中のどこでも見られるが、サービス名の意味する“フォトジェニック”が、まず車両に現われている。
 
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高級リムジンのようなインテリアには、冷蔵庫や大型モニターだけでなく、電子端末を充電できるUSBポートを装備。Wi-Fiも通じており、スマートフォンを片手に、旅の記録を環境に邪魔されずにすべて残すことができるように全力が費やされているのだ。

運転手は現地の交通事情に詳しいベトナム人のドライバーが担当。言葉の問題は前述のフュートレック社による音声翻訳システムを使用することでクリア。安心して旅を楽しめる。
大型モニターはスマホと同じように音楽を流したり動画配信サービスを利用したりできるほか、専用のコンシェルジュが地域の最適なスポットや料理店を紹介してくれるサービスもある。まさに“何をするか”を決めてから“どこに行くか”が決まる旅が実現するのだ。
コンシェルジュがおすすめするサービスは、利用者とともに作り上げられていく。多くの利用者が満足したという情報を基に、サービスはどんどん進化していくことだろう。

サービス開始に先駆けて、人気インスタグラマーとして知られるプロトラベラーのAOIさんがベトナムジェニック旅を一足先に体験した。



 
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実際に体験してみたAOIさんは、自由のきく移動手段によって行動範囲がぐっと広まったことや、リラックスできる車内で移動中も楽しめることを挙げ、“インスタ映え”するフォトジェニックな旅にできること以上に女子旅の魅力的な要素が詰まっていることを説明した。

料金は車両1台4時間の貸し切りで8,800円から。4人で利用すれば、ひとり2,200と信じられないくらい安く豪華な車両を独占できる。
現在はベトナムだけだが、東南アジア、ヨーロッパ、東アジア、アメリカの4つのエリアに分けた海外展開を計画しているということで、人気のある旅行先などへのサービス導入も期待できそうだ。


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