せっかくドバイまで来たなら、街なかでよく見かけるイスラム教の「モスク」に行ってみたいと思うでしょう。しかし、モスクに入るのはどこでも基本的にイスラム教徒(ムスリム)のみ。イスラム教徒でない日本人にはなかなかハードルが高い場所です。
ドバイで、イスラム教徒でなくてもモスクに入れることで有名なのが、「ジュメイラモスク」です。
ジュメイラモスクは、1978年建立の大型モスクで、ドバイの中で一番大きく、一番美しいモスクとして、観光ガイドブックに必ず載っているほどよく知られています。1日1回、観光客向けのツアーを実施しているので、行ってみました。
このジュメイラモスクへは、ドバイメトロでワールドトレードセンター駅からタクシーで向かうのが一般的。バスも走っていますが、いきなり利用するのはドバイ事情に慣れてないと厳しいかと思います。タクシーで10分ほど走ると、ジュメイラモスクに着きます。朝9時30分頃から受付、10時開始です。参加費は、大人1人20ディルハム。
待ち時間の間、エアコンがきいた部屋で、ダーツなどのイスラム式の軽食とコーヒー・紅茶をいただけます。その後、イスラム教徒のガイドによる英語での紹介が始まります。参加者からボランティアを募ってモスクに入る前に手足を洗うのを紹介し、そして、女性なら頭をスカーフなどで覆ったり、男性もイスラム教徒が着る服装を借りることができたり、特に、ムスリムの服装は男女とも大人気でした。
モスクの内部もエアコンが効いていて快適です。その中、メッカ巡礼やクルアーンなどの紹介をします。中には、イスラム教徒の男性が礼拝する様子をまるでパフォーマンスのように実演までしてくれます。質疑応答の時間もあって、欧米人の女性からムスリムの女性に対して「体を覆うのは辛くないか」などの質問も。
英語ができるに越したことはないですが、雰囲気だけでも味わう価値は大いにあります。参加者はほとんどが欧米人で、イスラム教に対する関心の高さがうかがえました。
(Written by AS)