現在もたびたびスペシャル放送される人気オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」の流れを汲みながら、半年で終了した幻のドラマシリーズ「if もしも」。この番組の中で放送されたドラマのひとつが岩井俊二監督作品の「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」だった。キャストは奥菜恵に山崎裕太、反田孝幸と、キャスティングから90年代前半を色濃く感じる。
それはいいとして、当時の奥菜恵はローティーンでありながら、しっかり色気が備わっていてまさに“なずな”の役にぴったりであった。
いま現在の女優の中で、同じような若さと攻撃的な色気が備わった女優といえば、広瀬すずくらいしかいない。ややこじつけ感が強いが、そんな広瀬すずが声優を務めるかたちで同作品が20年を越えてアニメーション作品として公開されることになったのが8月18日公開のアニメーション映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」だ。秘密を抱える大人びた少女と2人の親友同士の男子による、スーパー甘酸っぱい夏の1日を描く。
脚本は「モテキ。」の大根仁氏が、監督は「魔法少女まどか☆マギカ」の新房昭之氏が務め、鉄板のクオリティが期待される。
映画公開にあわせて、同じく広瀬すずさんが出演しているアイスを食べながら頭もカラッポにしてソーハッピーなCM、ロッテ「爽」が、映画とコラボしたVRアプリ「爽ハッピー!花火鑑賞360°」をリリースした。iPhone、iPadは近日公開だが、Androidではすでにダウンロード可能だ。
アプリ内でのなずなのセリフはすべてアプリ限定の録り下ろし。アプリでしか見られない、聞けないなずな(CV:広瀬すず)との夜の花火デートが楽しめる。
先日より放映されている爽と「打ち上げ花火〜」のタイアップTVCMを観れば、その雰囲気が伝わるはずだ。
セリフのパターンは全部で5種類あり、それぞれの映像は「爽」の5つのフレーバーを食べることで観ることができる。バニラ、苺ヨーグルト風味、冷凍みかん、冷凍ぶどう、梨それぞれのパッケージを専用アプリでスキャンすることで、アニメの世界が出現する。商品のフタのウラでも容器の底でもなく商品のパッケージをスキャンさせるのは、これから目の前に現れるなずなと一緒にアイスを食べるためだろう。
360度が見渡せる「打ち上げ花火〜」の世界で、花火をチラ見したり横に座るなずなをガン見したり、現実世界では果たせなかった美少女とのひとときのイチャイチャを5通りも楽しめる。
鑑賞後は花火を背景になずなとの2ショット撮影をすることができる。
戻るはずのなかった時間を中学時代の夏休みまで戻せるアプリでVR世界に入り込んで、上を「爽」を見て食べよう。