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テキストサイトの雄、「ヌメリ」の管理人pato氏をリアルに引っ張り出すなど、ネットとリアルをつなぐイベントをほぼ毎夜開催している「東京カルチャーカルチャー」で、8月のプレミアムフライデーに行われたのは「魚沼フェス」だ。群馬県と福島県にはさまれた新潟の町、魚沼市の魅力をアピールした。

東京カルチャーカルチャーで司会を務めるテリー植田氏とともに、このような現地の魅力を伝えるのは、魚沼市観光協会の山田智之さん。

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魚沼市といえば全国的に大雪となりやすい新潟県の中でも特に豪雪地帯ながら、建造物が積雪に備えた独特の構造をしているなど、雪とうまく付き合ってきた地域。雪解けを待たずに桜が開花してしまうので、雪上で桜が咲く「雪上桜」や、ダム湖で流氷のような現象が起こる「雪流れ」など、豪雪地帯ならではの珍しい自然現象が多く見られる地域でもある。


しかし、イベントに参加者の多くが目的としてきたのは、やはり魚沼からやってきた料理やお酒だろう。新潟ということでコシヒカリやお酒ばかりが目立ちがちだが、魚沼で美味いものはそればかりではない。

海に面していない魚沼だが、そのぶん野菜だけにとどまらない“山の幸”が充実している。
そのひとつが魚沼独自の品種「深雪ます(みゆきます)」。ニジマスとアメマスを交配した品種で、こちらを使って作られた笹押し寿司は、サーモンのような鮮やかな色味を持つ。押し寿司特有の酢の主張がそれほど大きくなく、マスとコシヒカリそれぞれの味が酢に邪魔されることなく伝わってくる。
マスの食感はしっかりしているので、もちもちしたコシヒカリとともに口に入れても、最後の最後まで米とマスの両方が口の中で味わえる。

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そして魚沼の隠れた名物といえば、豚ホルモンだ。地元企業の「セイジロー肉店」から生モツが広まり、もつ焼きは魚沼市民が愛してやまない料理となった。魚沼市民にとって、バーベキューといえば必ず生モツが食材に入ってくるのだとか。
イベント中には生モツ焼きとモツ煮が提供された。生モツ焼きはよくタレが染み込んでおり、お酒と一緒に愉しみたい逸品。酒にこだわりが強いであろう魚沼の人たちに愛されるのがよくわかる。モツ煮の方は、じっくり煮込まれることでモツ独特の硬さほとんどなく、苦手な人でも食べられそうだ。

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「自然豊か」なのは、実は日本国内のほとんどが同じだ。
しかし魚沼には、豪雪地帯の中で生まれてきた独特の生活様式や絶景、食文化があるようだ。
今回初開催となった「魚沼フェス」だが、来年以降も積極的に魚沼の魅力を広めるためのイベントをやっていくようだ。地元魚沼でも、「四季の潤い里山まつり」を予定している。
東京から魚沼までは、上越新幹線を使えばわずか1時間半だという。東京に住む者にとって新潟は遠方のイメージが強いが、日帰りも余裕でできそうだ。

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