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中国のインターネットには「金盾」(きんじゅん)といわれる検閲システムがあります。

金盾は、中国政府のいわゆるネット監視システムで、現代版“万里の長城”ともいわれます。中国では、日本でおなじみのSNS、例えば、LINE、Twitter、Facebook、Instagram、Gmail、Dropboxなどが、この金盾によって遮断されています。そのため、中国でネットに接続しても通常は閲覧できず、繋がらない状況になります。

その中国で繋がらない、普及していないはずの「LINE」なのですが、上海市内には「LINE」公式ショップがあり、しかもけっこうな人気ぶりです。

場所は、上海の人気観光スポット「新天地」から近い地下鉄新天地駅に隣接するショッピングモール。大きなブラウンのぬいぐるみをはじめ、LINEのグッズがたくさん並んでいて、しかもLINEショップならでは「店内写真撮り放題」です。店内の至るところにLINEのキャラクターたちが、いっぱい。

このLINEショップ、カフェも併設されています。ネット完備、電源がある席もあって、若者や家族連れがたくさん訪れていました。食事メニューにもLINEのキャラクターたちがいて、ファンにはたまらない空間でしょう。

それでも相変わらず、中国国内でLINEは繋がりません。どうしても繋ぐなら、ダメ元でVPNを利用するか、香港のSIMカードを入手して中国で利用すると日本と同じ感覚で繋がります。上海でSIMカードを買ってスマートフォンに挿しても、ホテルのWi-Fiに繋いでもダメです。

LINEが利用できない国で、LINEショップが人気というのもなかなか妙な感じがしました。


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(Written by AS)