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香港は中国です、といっても「特別行政区」で、1997年にイギリスから返還されて今もずっと“国境”が存在しています。同じ国であって同じ国でない香港と中国。なにが最も違うのか、香港と隣りの街・深センに滞在して思ったことをピックアップしてみました。

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■「人」が違う
一番違うのはおそらく人です。ルーツは同じ広東人だったはずが、100年のイギリス統治時代を経て、片や中国、片やイギリスの植民地として世界をリードするほどに発展しました。ほとんどの香港人はマナーを心得、話し方も静かで丁寧、広東語はもちろん英語も流暢です。中国に入国してまず思うのは、声の大きさ(しかも怒鳴るような口調)、マナーのなさでしょう。

■中国の街はなんとなく汚い、薄暗い
香港から中国へはいくつかの国境があるうち、MRT(地下鉄)羅湖駅を降りるとそのまま香港の国境、そして中国の国境と続きます。その香港を出た瞬間から「照明が暗い」「なんとなく汚い」と感じます。言い方を変えれば、荒んでいる。特に羅湖駅周辺はホームレスも多いです。

■中国では英語は基本的に通じない
香港では英語が通じても、中国に一歩入るだけで通じなくなります。といっても中国語は日本人には馴染みがあるので、表記を読むとなんとなく意味がわかります。でも会話は難解。高級ホテルや空港など以外では通じないと考えるのが賢明でしょう。ちなみに深センは広東語でなく北京語です。

■地下鉄に乗るだけで保安検査がある中国
保安検査といえば飛行機に乗る時だけだと思いきや、中国では地下鉄に乗る前にも保安検査が全土で行われています。安全といえば安全、でもいちいち面倒。香港の地下鉄では行われていません。ちなみに中国では空港のターミナルに入るだけでも保安検査があります。

■中国は「偽札」の心配がある
中国で多いのが偽札です。レジで高額紙幣を出すと店員が必ず透かして見たり、専用の機械でチェックしたりします。銀行で両替した時ですら偽札が混じっていることも。中国で最近“スマホ決済”が普及しているのは、現金の信用性がないからです。

■ホテル代が高騰する香港
香港はホテルの料金がどんどん高くなっています。ビジネスそして旅行での滞在のキャパシティがオーバーしてきているからです。その点、中国のホテルはまだ安いほう。しかしサービスやクオリティの面で劣るのは覚悟しないといけません。

■「LINE」ほか主要SNSが繋がらない中国
中国では「金盾」政策によってLINE、Google、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSが軒並み接続できず、日本人的にかなり不便。ただ香港のSIMカードだと中国でもLINEなどは繋がります。