四国八十八ヶ所霊場の中に「ロープウェイで行くお遍路寺」が、徳島県阿南市にある第21番札所の太龍寺です。

DSC_1662

海抜600メートルにある太龍寺はロープウェイができるまでは徒歩での参拝のみ、「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれるほど、阿波の難所として有名でした。ロープウェイができてからはたった10分で山頂、そして太龍寺まで到着します。

DSC_1637

西日本最大スケールのこのロープウェイ、山麓駅から山頂駅まで、川や山を越えていく中で、雄大な景色とともに見どころも多くあります。特に、ロープウェイの窓から見える、かつてこの地にたくさんいた実物大の日本オオカミの像は必見スポット。

DSC_1650

太龍寺は、延暦12年(793年)、19歳だった弘法大師空海が今も現存する「太龍獄」の上で100日間にわたって修法したとされています。霊山にふさわしい樹齢数百年の巨大杉、点在する本堂や大師堂、そして、持仏堂の大廊下の天井に描かれた龍も見ものです。この龍は、弘法大師の修行を邪魔しようとして現れてその後に守護神となったとされます。寺名の由来でもあります。

DSC_1683

もし太龍寺を訪れたなら、「きのこ茶」がおすすめ。松茸、しいたけ、まいたけの3種類のきのこをブレンドした味は、お遍路さんへのお接待としても用いられ、お土産用にも購入できます。

DSC_1632

太龍寺ロープウェイ