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2017年も残すところあとわずか。
年末年始は実家に帰省し、短い親子団欒の時間を楽しもうと計画中の方も多いのではないでしょうか。
実は、2020年の東京オリンピックに向け、様々な需要がある東京では、大企業を中心に採用を積極的に展開しており、就職を機に地方から都市部へと移る若者が途絶えません。2016年の東京圏への転入超過は11万7千人ということで、ますます地方の過疎化&東京への一極化が進んでいるのです。それに加えての高齢化社会・・・。
地方では、今まで以上にひとりや夫婦のみで過ごす高齢者が増えているという現実があるようなのです。皆さんが東京でお仕事を10年間頑張っている間にも、親御さんは10歳年を取っているのです・・・。

こんなデータがあります。
オウチーノ総研が2016年に首都圏在住の20歳〜49歳の男女741名を対象に、「『親の老後』に関するアンケート調査」を行なったところ、親の老後に対して不安があると回答した人が合計で8割を越えました。しかしながら、親の老後に備えた対策に関して、対策をしていないと回答した人が、約3分の2にのぼることも明らかになり、不安は抱えながらも実際の対策は打てていない・・・という現状が浮き彫りになったのです。

キャプチャ
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しかし、親の老後に備えた対策と言っても、何から手を付けて良いかわからないという方々も多いかと思います。そこでまずは、遠く離れて暮らしている親御さんが健康に暮らしているかどうかを見守ることから始めると共に、たまに会う機会には健康に過ごしているかどうか、チェックしてみてほしいのです。

桜美林大学大学院老年学研究科教授の渡辺修一郎さんとシニアライフデザイン代表の堀内裕子さん監修のもとで作成されたチェックリストはこちらです。

―気1回以上外出している!?昨年より外出頻度が減っていない!?外出が週1回未満または外出頻度が減っている場合、閉じこもりの可能性あり。

∈廼5年くらいの出来事の話をして覚えている!?
体験そのものを忘れているようであれば認知症である可能性大。

今まで好きでしていた作業や趣味などを楽しんで続けられている!?声が小さくなっていない!?
今までしていたことに2週間以上興味がなくなっている場合、うつの可能性有。

さ床時刻、就床時刻は以前と変わらない!?
起床または就床の時刻が大きく変わっている場合、生活リズム障害が生じている可能性有。

ズG1年間転ばずに過ごせた!?
転倒の既往がある場合その状況を詳しく聞き、原因を検討し、対策を講じる。

Δ海糧焦に3kg以上体重が増減していない!?
減量に取り組んでいないのに3kg以上のやせがみられる場合、背景にがんなどの重大な病気が生じていたり、低栄養になっている可能性有。

Э事中にむせたり、のどからゴロゴロと音が出ていない!?
食事中にむせたり、のどの異変は誤嚥のサイン。

┸事の際にお茶や水を飲んでいる!?トイレの回数が少なくなっていたり、うとうとしたりしていない!?
水分補給やトイレの回数の異変は脱水のサイン。

夜トイレに何回起きる!?そのため寝不足になっていない!?
トイレに1回以上起き、そのため寝不足など生活に支障を生じている場合、夜間頻尿のサイン。

耳の聞こえ方、目の見え方が悪くなってない!?
通常の声で会話が難しくなっている場合、聴力低下または認知機能低下が原因であることが多い。耳垢が外耳道に栓をしていないかもチェックする。薄黄色にかすんで見えたり、暗いところで見えにくかったり、明るいところで光が散乱したりする場合、白内障の可能性大。

渡辺修一郎さんコメント

高齢者がいる世帯の内訳をみると、ひとり暮らし、夫婦だけの世帯がそれぞれ約3割を占めており、約6割が、ひと りや夫婦のみで暮らしています。家族や地域で行われる遠隔でのケアでは、緊急通報システムに加え、ふだんの生活 での大きな変化を把握し、重大な問題を未然に防ぐことが必要となります。  とくに自立した生活を行うための機能が十分保たれているかどうかを見極めることが大切です。自立には、身体的 自立、精神的自立、社会的(経済的)自立があるとされています。足腰が弱って閉じこもりがちになっていないか、 しっかり食事ができているか、熱中できることのある活き活きとした生活を送れているか、暮らしで困っていること はないか、など、“10のチェック事項”を参考に、多くの話題で親と十分にコミュニケーションをとりましょう。  調理器具や高齢者を寒さ暑さから守ってくれる空調器具などは火の元になることもあるので、適切に使われている かどうかもみてあげて、ていねいに使い方を教えてあげましょう。 

堀内裕子さんコメント

 家の中というのは安全と思いがちですが、実は家庭内事故死は交通事故死の倍とも言われています。その多くは入 浴時の事故ですが、家の中には危険がいっぱいなのです。 特に冬は温度差(ヒートショック)による事故に気を付けなくてはなりません。暖かい部屋から寒い脱衣所に移動し 衣服を脱ぎ、さらに寒い浴室へと急な温度差が血圧変動を激しくし、失神・不整脈・脳梗塞を引き起こす原因となり ます。また、熱い湯船につかることにより低血圧がおこり失神し、溺死につながるのです。  その他、冬は寒さ対策で、絨毯やラグ、こたつを用いたりします。これらにつまずき転倒する事故があるのも冬の 特徴です。正常老化により、知らず知らずのうちに下肢が衰え、昨日はまたげたものが今日はまたげないということ があります。今後、高齢者の独居、もしくは高齢者のみの世帯が増え続ける日本において、いかに安全・安心な住ま いを確保するかはウェル・ビーイングの維持にとても大切なポイントとなってきます。



年末年始の帰省の際にはこのチェックリストを活用し、親御さんの健康状態をチェックしてみてください。

また、このチェック以外にもすぐに始められることがあります。
東京電力エナジーパートナーから提供されている「TEPCOスマートホーム 遠くて も安心プラン」の導入です。家電の利用状況から、離れて暮らす親御さんの暮らしぶりをスマートフォンで簡単に確認できるという同サービス。例えば、長時間エアコンを利用し続けているときに、電話で水分補給を促して「かくれ脱水」 を予防することもできるのです。
従来の見守りサービスですと、「本人が自覚できない加齢による変化が見えない」、「暮らしぶりを知るためのタッチポイントが少ない」・・・など、「ちょっとした変化に気づきづらい」という課題がありましたが、主要な家電それぞれの使用状況を確認することによって、その課題を見事に解決しました。離れて暮らす親御さんを見守る、画期的で、心温まるサービスなのです。
 
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「親孝行したい時に親はなし」。
そんなことわざもありますが、今すぐにできることは必ずあります。今年の年末年始は、親御さんの今をしっかりと見つめ、そして、見守りシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。