北朝鮮の兵士が銃弾を受けながら脱北したことで話題となった「板門店」。2018年1月には、平昌五輪参加などを協議する南北会談の会場にもなりました。板門店へは、日本人だとツアーを利用すると行くことができます。朝鮮半島の情勢が緊張する中、以前ほど板門店へのツアーも厳しくなっているという情報もあります。

2017年12月、板門店へのツアーに実際に参加した様子などを2回に分けてリポートします。

板門店に行くツアーは、日本語でネット検索するといくつか出てきます。どれも大差はないと思います。ソウル往復で昼食付き7,500円ほどでした。日本語のページからクレジットカードで決済できました。ただ、ツアーは毎日催行されていないので注意。南北情勢によって催行されなかったり、運が悪いとゲートの前まで来て引き返したりすることもあるようです。無事に催行されたのでラッキーだとも言われました。

集合場所は、ソウル市内のホテルにあるツアーデスク。ツアー代金は支払い済みなので、受付もスムーズです。日本人が5名のほか、中国人、欧米人が1台のバスでした。日本語、中国語、英語のガイドがそれぞれ付いていました。ツアーは1名参加もOKで、日本人全員が1名参加。昔は、日本人で1台のバスでツアーが実施されていたものの、今は日本人参加者が減り、中国人も団体客の旅行が制限されたものあって、英語での参加者が大半でした。

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ツアーではまず、ソウル市内の「戦争記念館」に向かいます。朝鮮戦争を紹介する博物館です。ガイドの説明などが10分、自由見学が30分でしたが、実際には30分の見学ではとても足りません。館内にはパネルなどの展示、外には戦争時の戦闘機や戦車などが多く並んでいます。

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その後、バスは一路北へ向かいます。「臨津閣公園」に立ち寄りました。ここのメインは、蒸気機関車です。京義・中央線長湍(チャンダン)駅で、北朝鮮側の爆撃を受けて脱線して放置されたほぼその状態でここに展示され、悲惨な戦争であったことが間近で見ると伝わってきます。停戦後に韓国軍の捕虜が戻ってきた「自由の橋」、展望台などもありました。

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次に、板門店に行く前に昼食です。「プルコギかビビンバか」を出発前に聞かれました。以前はプルコギしかなかったようです。このプルコギは評判通りの美味しさでした。ドリンクは別料金、アルコールは飲むと板門店に行けなくなるのでオーダーできません。

※後編に続く

(Written by AS)