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2回に分けて紹介する、最新「板門店ツアー」の後編です。

昼食後、いよいよ「板門店(パンムンジョム)」へ向かいます。その途中にある「統一大橋検問所」では、バス車内でパスポートのチェックが行われました。ゲート前も、車両が真っ直ぐ走れないよう、ポールがジグザグに配置されていました。ちなみに、DMZ(南北の非武装地帯)を警備する韓国軍は「エリート」だとか。ここから道中のカメラ撮影も一切NGです。

バスは、DMZ内にある統一村などを横目に走り、板門店から約2.4kmの場所にある国連軍の駐屯基地「キャンプボニファス」に到着。ここで、貴重品とカメラを除く、パスポートを含むすべての荷物をバスに置き、違うバスに乗り換えます。その前に、国連軍によるブリーフィングが英語で行われ、板門店での注意事項などを聞きました。英語がわからなくても日本語ガイドが丁寧に解説してくれます。「何が起こっても文句は言いません」的な宣言書にもサインします。

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そしていよいよ、板門店へ。その途中にも「ここに地雷が埋められている」という案内もあるなど、緊張感が漂ってきました。

板門店に着いてバスを降り、韓国側の施設「自由の家」に入って外に出ると、おなじみの光景が広がっていました。ここの写真撮影はOK、ただし正面のみの構図と厳しく決められています。動画やフラッシュ撮影はNG。よく見るとそこらじゅうに監視カメラだらけでした。北朝鮮の脱北兵が銃撃された場所もすぐ近く。
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次に「軍事停戦委員会本会議場」にも入ります。この内部、警備する兵士の撮影もOK。ただ、テーブルなどに触れるのは不可です。ここでは一瞬ですが、北朝鮮の敷地に入ることができます。そして、再びバスでキャンプボニファスへ戻ります。ここにあるお土産店ではJSA限定グッズ、北朝鮮の紙幣や酒類などが購入できます。

なお、米軍兵が北朝鮮兵に殺されたポプラ事件があった場所、帰らざる橋などは、現在はツアーで行くことはできません。

ソウルから板門店までわずか1時間。ツアーの催行は年々減っていると聞きました。色あせたジーンズがNGなど服装など厳しい点もありますが、もし興味があれば行けるうちにぜひ行ってください。

(Written by AS)