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毎年イースターの祭日には世界中で様々なイベントが開催され、最近では日本でも“第二のハロウィン”として注目が集まっている。そんな中、コスタリカ西部のグアナカステ州にあるオルテガ(Ortega)という村で行われるイースターのお祝いイベントは世界でも異例だ。

イースターの卵を狩る代わりに、村人は何世紀もの伝統により集団でワニを捕獲する。この地域ではワニは神聖な動物として扱われており、イースターのお祝いとしてワニの集団捕獲イベントが毎年行われているというのだ。

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毎年イースターの時期に行うワニ捕獲は、スペインの征服者による宗教的伝統の部族の受け入れを象徴し、この日の神聖な動物を捕獲することは、イエスキリストの犠牲を象徴するものであったと考えられている。200年以上前から行われてきた「Lagarteada」という伝統行事。

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複数の男性グループが、地元の川に集まり、棒を使って水面を刺激しながらワニを追い込む。この時に川の底には定置網のようなネットが仕込まれており、男たちは一列になりながらワニを川の隅の方に追い込んでいく。

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ワニを追い込んだハンターたちは集団でワニを取り囲み、そのまま素手でワニを捕獲してしまう。そのまま陸に担ぎあげるというなんともアドレナリン全開なやり方でワニを川から引きずり出すのだ。

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その後、捕獲されたワニは村に持ち帰り、祭りの間に村のゲストとして称えられる。ハンター以外にも多くの村人たちが集まり、皆でワニを担ぎ上げ行列を作ってワニを運び出すのがこのイベントの風物詩にもなっている。

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まだ今年のイースターの予定が決まっていない方!
コスタリカのオルテガ村のワニハント、候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか?



(Written by 山岸悠也)