メダル写真

2018年2月9日〜25日の16日間、多くの人たちに感動と興奮を与えてくれた平昌オリンピック。
日本としては過去最高の13個のメダルを選手たちが掴み取ってくれました。

前回に引き続き、多くの感動を与えてくれたメダリストたちのコメントの数々を紹介します!

●渡部暁斗(ノルディック複合/個人ノーマルヒル/銀メダル)
1988/5/26生まれ(男)身長173cm 体重60kg
W杯総合6季連続3位以内。五輪と世界選手権で銀メダルを獲得した「ミスターナンバー2」。高いレベルで飛躍と距離のバランスが取れ、抜群の安定感を持つ。

渡部選手は試合が終わるまで肋骨の骨折を公開していなかったことで大変話題になりました。骨折しながら銀メダルを獲得していること自体すごいことですが、それを1位に負けた言い訳にしない“いぶし銀”ぶりはまさに真のアスリートだと思います。

(個人ノーマルヒルで2大会連続の銀メダルを獲得した際)「メダルの色は同じだけど(フィギュアの)宇野君の方が話題になっている(笑)」と嫉妬心をのぞかせた。その上で「銀って鏡の色だから。金と銅と違って自分の姿がうつる。もうちょっと自分を見つめろってこと」と絶妙な切り返しで金取りを誓った。
東スポ:

なんだか妙に納得してしまう渡部選手の名言。彼は以前にも「コンバイン道」「理想は死んでから評価される画家」「人生はプラマイゼロ」「うまく走れた時は骨」など斬新なコメントを披露しています。これからも渡部選手の活躍と、独自の道を突き進み、新たな名言が生まれる日が楽しみです。


●羽生結弦(フィギュアスケート/男子シングル/金メダル)
宮城県出身 1994/12/7生まれ(男)身長172cm 体重57kg
15年GPファイナルでマークした合計330.43点は世界歴代最高点。ショートプログラム(SP)、フリーでも世界歴代最高点を持つ。4回転は世界で初めて成功させたループを含め、4種類を跳ぶ。コーチはバンクーバー五輪女子金メダルの金妍児も育てたカナダ人のブライアン・オーサー。


誰もが知るスケート界のプリンス。まさに“できすぎ君”と言っても過言ではない、メディアへの対応の完璧さも目を引くものがあります。世のお姉様方はその一挙一動にメロメロ状態で、筆者の祖母もあの“くまさん”のティッシュケースを買おうか、真剣に迷っているようです。

「たくさんの方々がサポートしてくれて、滑ることが出来たので、この会場で滑れてホッとしている。自分がやりきれたかなと思うくらいの演技が出来たことが良かった。右足が頑張ってくれた。ケガのせいで練習できなかった事だとか、たくさんの方に心配をかけたと思うので今まで以上の応援があったと思うし、サポートがあったのでそういうものに恵まれていた。(直後に右足を触っていたのは)感謝です。感謝の気持ちだけです。(平昌に入るときは)構成がまだ定かではなかった。自分自身でもどういうふうにしたらいいのか、ベストなのが分からなくていろいろ悩んでいた。だからこそフリーはイメージしづらかった。ただ最終的に集中して、跳びたかったジャンプが跳べているので、とにかく良かった。(ルッツをこらえたのは)右足に感謝です」
日刊スポーツ:

金メダルを取っても、2連覇しても常に謙虚で感謝の気持ちを忘れない羽生選手には脱帽です。国民栄誉賞の授与が検討されている羽生選手。その人気は国内に留まらず、中国でも絶大な人気を得ているそうです。なんだかあまりにも完璧すぎて、一度くらい彼の弱っているところも見てみたいと思うのは筆者だけでしょうか…。


●小平奈緒(スピードスケート/女子500m/金メダル、女子1000m/銀メダル)
長野県出身 1986/5/26生まれ(女)身長165cm 体重60kg
3歳でスケートを始めた。中学、高校時代はバンクーバー五輪代表の新谷志保美さんの父、純夫さんに師事し、信州大入学後から結城匡啓コーチの指導を受ける。ソチ五輪後オランダに2年間拠点を置き、五輪金メダリストのマリアンヌ・ティメルさんから教わった。W杯の500メートルでは昨季から圧倒的な強さ。17年世界距離別選手権500メートルと世界スプリント選手権を、ともに日本女子で初制覇。同年12月に1000メートルで1分12秒09の世界新記録をマークした。これは、五輪個人種目で日本女子初。500メートルと1000メートルを合わせたW杯の通算勝利数は日本女子最多。500メートルの日本記録保持者(36秒50)。

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」
日刊スポーツ:

この言葉は、今大会で生まれた名言ではないのですが、小平選手が座右の銘としているインド独立の父、ガンジーの言葉です。オリンピック3大会目の出場でやっと金メダルを手にした誰よりも諦めない心を持った、小平選手のストイックさが表れている言葉ですね。筆者もこの言葉を今回初めて知って、身を引き締まりました。


●平野歩夢(スノーボード/男子ハーフパイプ/銀メダル)
1998/11/29生まれ(男)身長160cm 体重50kg
兄の影響で4歳の時に競技を始め、14歳の時Xゲームズで2位。中学3年で出場したソチ五輪で銀メダルを獲得。16年Xゲームズスーパーパイプ優勝。エアの高さが持ち味。

「目標がなくなるよりも、さらに上があるってことはいいこと。
また新しい目標が見つかった」

見た目も良くて、芯があって…これ以上ないですね!若干19歳の平野選手ですが、2年後の東京オリンピックではスケートボード選手として出場する可能性もあるとか。4年を待たずして平野選手が金メダルを勝ち取る日を見られるかもしれません。


●藤沢五月(女子カーリング/銅メダル)
1991/5/24生まれ(女)身長156cm
北海道北見市出身。北見北斗高卒。チームの司令塔のスキップ。5歳で競技を始め、中部電力で2011〜14年に日本選手権4連覇。本橋麻里に誘われ、15年にLS北見に加わった。コンサルトジャパン所属。

「チームメイトが私以上に私を信じてくれた。
このチームに来て良かった。」

もともとメンタルが強い方ではなかったという藤沢選手。スキップというポジションは特に弱みを見せてはいけないと思いこんで、なかなか本当の自分をチームのみんなに出せずにいたそう。しかし、そんな弱い自分とチームメイトとしっかり向き合い、“頼ることは弱さじゃない!”と気づくことができた藤沢選手。試合中の真剣な表情も、試合後のにこやかな表情も、日本中の人がその魅力に魅かれてしまいましたね。そだねー。


●本橋麻里(女子カーリング/銅メダル)
1986/6/10生まれ(女)身長160cm
北海道北見市(旧常呂町)出身。日体大出。主将で、控え。チーム青森で2006年トリノ、10年バンクーバー両五輪に出場し、同年にロコ・ソラーレ(LS)北見を立ち上げた。NTTラーニングシステムズ所属。

「私の仕事を全力でやるだけ。じゃなきゃ、ここにいない方がいい」

本橋選手はアスリートでもあり、1児のママ。以前は自分の意見が通らないと態度に出てしまう“困ったちゃん”だったと本人も話していますが、家族を持ってチームに対する意識も変わったのかもしれません。深夜にひとりリンクでストーンの滑り具合などを研究していたという本橋選手。まさに縁の下の力持ち!


アスリートの言葉はその努力の上に生まれたものなので、本当に説得力があるなと感じます。筆者も“お前に言われたくないっ”と言われないよう、見習いたいものです。

さて、3月9日からはいよいよパラリンピックが始まります!
ちなみに私が注目している競技は“車椅子カーリング”です!是非みんなで応援しましょう!


平昌パラリンピック日程など:

出典:読売オンライン(選手の情報など)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2018/medalist/

ロコ・ソラーレ北見 オフィシャルサイト:
https://www.locosolare.jp/member/member.html