東日本大震災から、もうすぐ7年・・・。
被災地復興支援のもと、人と人との絆を取り戻すための社会貢献プログラム「Remember HOPE」(リメンバー・ホープ) を行っている日本アムウェイ財団と、徳間書店かぞくの防災調査班が、震災から自身や大切な家族を守るための心得や、被災を経験された方の体験談、震災への想い等をまとめた著書『被災地から学ぶ かぞくの防災』(3月9日発売)の出版記念イベントを開催したので行ってきた。
ちなみに、こちらの著書の出版に携わった徳間書店かぞくの防災調査班の伊勢さんは仙台出身で、この話をもらった時には「ただならぬ縁を感じた」とのこと。
震災から7年目を迎えたこの時期に防災の本を出すことついては、「ある程度、冷静な視点も踏まえて読むことができる利点もある」と話し、14名の被災地の方のインタビューと専門家の知識を合わせた本は、「ハウツーだけではなく、メンタル面などもカバーされており、ちょっと違った視点で見られ、可愛いイラストなどもあり、お子さんがいる家庭にもオススメ」とのこと。
今回のイベントには、「愛する人を守るため」という著書のコンセプトに共感し、待望の第3子が生まれる石田純一・理子夫妻、また著書の監修者でもある、東京大学大学院情報学環特任教授の片田敏孝先生が登場!
子供がいる場合の備えについて、片田先生が「普段の生活の中で、子供部屋など危険な場所はないか?また、被災した後、子供が生活する上で最低限必要なものを準備しておくことが大切」と話し、石田純一・理子夫妻に「もうすぐ生まれてくる子も含めて、3人のお子さんがいるが、それぞれ必要なものが違ってくるので、荷物は多くなるかもしれないが、しっかりと準備しておいてください」とアドバイスした。
石田家の防災部長という理子さんは、言って聞かせるよりも実際に体験させようと、お子さんと実際に宮城に行ったとのこと。
石田さんも「一番怖いのは、『自分は大丈夫だ』と思うこと。いつ起こるか分からないから、まず備えることが重要」と話した。
また、この日は東京臨海広域防災公園センター長の丸山浩司さんが登場し、石田純一・理子夫妻に日用品を活用した防災グッズを実演して紹介した。
まず、丸山さんが持ってきたのは、ヒモで縛られたジーパン。
石田さんは「防災頭巾?」と予想したが、実はリュック!
実際に背負ってみた石田さんは「生地も丈夫ですからね!」と絶賛!両手もあいて便利なことにも感心していた。
続いては、タオルとハサミで切られたレジ袋。赤ちゃんがいる家族に必需品というヒントに、理子さんは「オムツ!」と即答し、正解していた。
最後は、T字に切られたダンボールとガムテープが登場。石田さんは「ん〜・・・」と、悩みながらも「靴?」と答えて、見事に正解!
実際に作って履いてみると、会場はミニファッションショーのようになっていた。
会場から「ニューファッション!」という声が飛ぶと、石田さんも「かなり下が分厚いので、ガラスがあっても大丈夫」と、まんざらでもない様子だった。
イベントの最後に、理子さんは「学んだことをやってみて、備えることが大切。知識で終わらせるのではなく、行動に移していきたい」と話すと、それに付け加えるように石田さんは「その前にまず、どんなことが起こりうるのか考えて、とにかくみんなで『生きる!』ということを一番に強く思うこと。そして、みんなで助け合っていくという意識を盛り上げていきたい」と語り、イベントを締めくくった。