記録的な寒波に見舞われた冬もようやく終わり、季節の変わり目に風邪対策など室内環境の維持が気になる時期となってきました。
寒い冬にはエアコンにも随分お世話になり、半年後には、またあの猛暑が……。
エアコン端境期のここで、エアコンとの付き合い方について考える興味深い調査があったので、ご紹介いたします。
まず、エアコンの普及率は88%で家電の中では第6位とのことでした。
かつて「家電三種の神器」なんて言われた冷蔵庫、洗濯機、テレビにはかないませんが、9割近くの家庭にあるという非常に高い数字となっています。
ヒーター・ストーブより上位ということは、冬の寒さより、夏の暑さの方が辛い人が多いということでしょうか?
エアコンを購入するきっかけの1位は「調子が悪くなった・故障したから」の56.5%。
次いで「新築・引っ越しをしたから」の29.7%。
やはり高価なエアコンは、新しいのが欲しい程度の動機では買わずに、必要に迫られたり、よほど大きなきっかけがないとなかなか買い換えないということのようです。
面白いのは「付いている機能と使われている機能」。
最もよくついているのは「自動運転機能」(70.1%)だけど以外と使っていなくて「除湿機能」や「フィルター掃除機能」は共に40%とよく使われていました。
便利さ追求型の機能より、室内環境を向上させたり、エアコン効率を高めたり、より実用的な機能をよく使っていることがわかりました。
エアコンを買うときにいちばん重視するのは「性能」の26.8%。
一つ前の調査項目と歩調を合わせるような結果です。
次点は多くの家電が「価格」のところエアコンは「省エネ機能」の21/6%。
冷蔵庫も省エネ機能が上位なところを見ると常時使う家電は電気代が気になるようです。
今や、夏場は夜もつけっぱなしという人が多いのでしょう。
ここまでの調査結果を見てくると、次のエアコンに付けたい機能はエアコン効率や省エネに影響が大きい「フィルターの掃除機能」(15.9%)ということもうなずけます。
一方、冬の風邪予防対策として実践していることで、やはり多いのは個人でできる「手洗い・うがい」(66.3%)「マスク」(42.5%)でしたが、エアコンに関係する「加湿や除湿」(34.2%)「部屋の温度を適度に保つ」(33.5%)という答えも少なくありませんでした。
どうやらエアコンは、高価なだけに気軽に買えるものではないけれど、その分多くの人が実用面を重視して使い、選んで購入しているということが見えてきました。
記録的な猛暑や寒波に悩まされる近年、現代の生活でいかに頼りにされているかがうかがえます。