その巨大な岩は、滋賀南部の湖南市にある「八丈岩」。室町時代に山城として築かれた三雲城の見張り台にあり、地上から見ても山の上にそびえ立つ巨岩はよくわかります。
八丈岩のそばまで行くことができます。高さ5メートルもあるその岩の迫力に、まず圧倒されます。しかも、横から見ると岩が地面からギリギリ浮いているようにも見え、まさに“今にも落ちそうで落ちずに立っている”感じです。岩の近くには合格祈願を書いた石も積んでありました。
この八丈岩がある三雲城址はもともと近江国の有力武将だった佐々木六角氏の隠れ城で、織田信長の軍勢に攻められて落城となりました。八丈岩の裏手には、その佐々木六角氏の家紋が刻まれた岩があり、石垣に残る矢穴、井戸なども残っています。
さらに、この八丈岩が知られるようになったのは「猿飛佐助」の存在です。作家・司馬遼太郎の小説『風神の門』に、子どもの頃に三雲城址で育って修行していることが書かれています。小説はフィクションではあるものの、多くの資料をもとに執筆されており、地元では“猿飛佐助のふるさと”と認定して、まちおこしも行っています。猿飛佐助はNHK大河ドラマ『真田丸』にも登場して話題となった人物です。
八丈岩から眺める琵琶湖などの景色も素晴らしいものがあります。合格祈願やハイキング、また歴史スポット巡りにぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。
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